“国家は冷たい存在で愛の対象たりえない。その一方で、愛の対象たりうるいっさいを抹消し解消する。かくてわれわれは国家を愛せよと強いられる。ほかになにも存在しないから。これこそ現代人に課された精神的な呵責である。”
おそらくこれが、各地に出現し、大衆の度肝をぬいた指導者という現象の真の原因である。目下、あらゆる国で、あらゆる大義の名のもとに、個人的な忠誠をよせられる人間が存在する。国家の金属的な冷たさを押しつけられて、人びとは対照的に血肉をそなえたものへの愛に飢えるようになった。この現象はまだしばらくは終わるまい。現状でもすでに破滅的な結果に見舞われているのだが、今後もまだ苦痛にみちた驚きが待ちうけているかもしれない。いかなる人間素材からでもスターを製造するハリウッドでは周知の技術のおかげで、いかなる人間でも大衆の讃美を手にいれられるのだから。”
今読んでいる本で愛国心と感謝と道徳の話をしているため、どうしても思い出す。
“国家は冷たい存在で愛の対象たりえない。その一方で、愛の対象たりうるいっさいを抹消し解消する。かくてわれわれは国家を愛せよと強いられる。ほかになにも存在しないから。これこそ現代人に課された精神的な呵責である。”
QT: https://fedibird.com/@takako3599/111709654421283485 [参照]
「心のノート」
周囲(身近な人々~国家)への感謝と愛国心を大切にさせる。