気づけなかった戦争トラウマ 信田さよ子さんが見た虐待の奥底https://digital.asahi.com/articles/ASS2M6J0DS1SUTIL01V.html?ptoken=01HQSPQ4EK8MRGEQRENDDQHJVX&s=09
“加害・被害の構図は複雑です。父の虐待に苦しんだAC女性たちの中には、「父はもう死んだから整理がつく。隣にいた母の方が、今も私を苦しめる」という思いを抱く人が、実は多い。「いつも不幸な顔をして娘である私に助けを求め、『あなたのために夫とは別れなかった』と言い、負の感情のはけ口を娘に向けてきた、あの母は何だったのか」と。
ACの一番の苦しみの源泉は父であり戦争だったはずなのに、共に暴力の被害者だった母こそが今の自分を最も支配し抑圧している。このような分かりづらい構図もあるんです。国が家族から男を総動員して引き離し、ボロボロになった男たちのケアは家族にやらせる。そして家族がボロボロになってしまう。”
ここを読んでみたい。
〔補論〕戦争と男の「ヒステリー」―アジア・太平洋戦争と日本軍兵士の「男らしさ」
『兵士であること 動員と従軍の精神史 』(朝日選書)鹿野 政直
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商品説明
動員された兵士は、自分の人生を中断されたという意味で被害者だった。が、武器をとる戦闘者であることにおいては、まぎれもなく加害者だった。兵士によって見きわめられた戦場とはどんなものであったかを説く。