第五章 いまがその時間
タイムリーではない運動
“率直に言って、私が関わった直接行動作戦は数あれど、いまのところそのなかに、人種隔離という疾病で不当に苦しんだことのない者たちから「タイミングがいい」と見られたものはありません。もう何年にもわたって、私は「待て!」という語を耳にしてきました。これは黒人の一人ひとりの耳に馴染みのもので、心を突き刺すように鳴り響くものです。この「待て!」はまずもってつねに、「絶対だめだ!」を意味してきました。私たちは、ある高名な法律家の言っている、「あまりに長く延期された正義は、拒否された正義である」ということがわかるようにならなければなりません。”
バーミングハム刑務所からの手紙
『私たちはなぜ待てないか』キング,1964
“キングが言うのは、抑圧する側から「ちょうどいいタイミングでおこなわれたタイムリーな行動だ」と評価してもらえるような運動など、定義上ありえないということです。”
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-721201-3
この本も良かった。身体に現れる抵抗というところも。