#落語
『さん喬一門本』面白かった!弟子自らが綴る入門譚。落語との出会いや噺家を目指す経緯は一人一人違っても、師匠に巡り合って、その惚れた師匠に押しの一手で、(時に何度断られても)ひたむきに思いを伝える一途さは皆同じ。まるで初恋話のように甘酸っぱくて純情。そこから弟子たちの個性と師匠の人となりが浮かび上がる。一門会の前に読めてよかった😺
編集は入っているにせよ、弟子自身が書いているので、それぞれの文才も感じられて興味深い。ほかの全員が「I」を主語にしていたのに、喬太郎だけ「He」で自らを語っているのが印象的。文章もさすがにうまい。あとから弟子入りした人ほど入門までの苦労が大変で(師匠が積極的に弟子を取っていなかったから)、なのにひたむきに押していく姿は本当に恋愛にも似て、ちょっと感動的でもある。(一番下の小きちさんは27回断られたらしい)
あと、惚れた師匠に晴れて弟子入りを果たしても、それからの厳しさ、苦労は並大抵ではないことも透けて見えた。
冒頭と末尾、それから弟子ひとりひとりに付したさん喬師匠の文章もとてもいいし、それぞれの弟子をどう見ているかの視点もすごく興味深かった。これから一門の皆さんを見る目がちょっと変わったかも。
あー、それにしてもマストドンだと本の感想もたっぷり書けて嬉しい^^
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@spicymargarita2 うん、なかなかいいよ。おすすめ。