桐島某の逮捕や裁判なんかに全く興味はない。なぜならもうそこはとっくの昔に他の逮捕者や関係者の記録が出ているからだ。もちろんここは法治国家なので、裁きを受けて罪を償うというプロセスはあって然るべきなのだが。
それよりも、半世紀に渡る逃亡の回顧録を出せる余命を残して現れてくれたらどれほど良かったかと思う。
どんな暮らしをして何に笑い何に怒り何に嘆きどんな思いで変わりゆく日本を見てきたのか。あの当時の志と今を生きることとの間に乖離はなかったのか、など。極端なことをいえば、ある日の夕食に出てきた、たとえば焼き魚の話なんてのがいい。