福島県庁と福島民報が結託してオラオラ作戦を始めたのは、2017年の福島復興再生特別措置法の改正と軌を一にしていると思いますが、「故郷を返せ」と声高にいえば、政府側が強く出られなくなることを学習して、被害者を強調して、政府にゴネ要求をするという下品な方法をマスターしたのだと思います。
政府との交渉が必要なことは否定しませんし、日本の政治土壌ではきれいなやり方だけではいかないのかもしれませんが、さすがに自分たちのやっていることが周囲からどう見えるのか、という羞恥心くらいは失わないでほしかったです。
そもそも、県庁は「被害者」ではありません。原発を積極的に誘致したのは、福島県庁です。
自分たちがそもそもの起点なのだ、という自覚くらいは持ってください。
また、県には広域自治体として、自治体間の調整を行う役目もあります。将来の望ましい復興のあり方を政府と自治体の間に立ってとりまとめる、そのなかに予算折衝もある、というのならわかります。
実際のところ、福島県庁はそうした広域自治体としての役割は一切果たしていません。
そんななか、自治体の要望を盾に、国に対してオラオラする振る舞いがどれほどみっともなく見えるのか、少しは考えてみればいいのに、と思います。
県民に衝撃は走ってないです。
復興のばらまきはやり過ぎだし、こんなに同じようなハコモノばかり作って、維持費どうするの?と思っている県民はとても多いので、レビュー委員のコメントをきちんと紹介すれば、多くの人は「そりゃそうだ。」と言うと思います。