@tomcat まあ、続きがあるよという仄めかしはありました。このあと大門は追及されるんだろうなというショットも。また冤罪の真犯人の報道もできてこれから捕まるんだろうと(松本死刑囚は釈放)。だからそこはまぁ好意的な解釈はできるかなと。
私がゾッとしたのは、斎藤と恵那の「取引」です。司法取引ならぬ報道取引とでも言いましょうか。大門亨証言の代わりに本城彰のネタをやってよいと、斎藤が握手を求め、恵那が応じますが、あれは双方歩み寄りの合意という描き方でいいのか。大門のネタも本城のネタもどちらもきちんと報じなければならない問題です。しかもどちらも大門が元凶となっている件で。ということは、恵那にはやはりこの取引は「屈服」でなければなりません。
恵那たち報道人としては、政治の力を跳ね返して一歩進めることができたのはよかったと評価できますが、「自分の権力維持のためなら殺人でもする政治家」が「いまこの国に必要」ということでいいのかと。それは当たり前でも正当でもないし、ドラマ的にはそんなふうにまとめてほしくないと思いました。
また、レイプもみ消しスキャンダルが報じられたら副大臣は失脚、という認識もナイーブすぎますよね。いまの現実の政治を見ていれば、そんな甘い認識は成り立たないのは明らかです。
@nakano0316 恵那はあの取引の結果、ダークサイドとの橋渡し役としての役割に自ら名乗り出た、と解釈しました。
「絶対的な正しさは存在しない、夢を見よう」というのはまさに現実世界の大衆の状態で、岸本もまだそちら側にいるにも関わらず、「恵那は自分と同じ側の人間」と夢をみている。視聴者の大半もその状態。
プロデューサーや脚本家を含む製作者と恵那はその事実の中に居て、正義は勝ったと夢をみている視聴者と岸本を嘲笑している。
この結末だからドラマの制作にGOサインが出たのか、ドラマの制作を認めさせるためにこの結末になったのかは定かではありませんが。
シーズン2があるとしたら、この夢から岸本と視聴者を目覚めさせることになるんでしょうか。期待したいですね。