石田勇治の『ヒトラーとナチ・ドイツ』を読んでいて、パウル・ド・ラガルドがポーランド、ロシア、オーストリア、ルーマニアのユダヤ人をマダガスカル島へ移住させる可能性を示唆していた、という個所に来て、ああそうか、と思った。
ユダヤ人をヨーロッパから追放できれば、ホロコーストは必要なかったのでしょう。ユダヤ人がイスラエルに行ってくれたことは、ヨーロッパ人にとっては願ったりかなったりなんだから、「イスラエルの安全を守ること」が「ドイツの国是」なのは、当たり前よね。ホロコーストを深く反省もしているだろうけれど、自分たちにとっても都合がいいんでしょう。