ドイツがホロコーストを反省するあまりイスラエルに対して何も言えないにしても、それにしても、なぜここまで親イスラエルであり、パレスチナで行われていることを直視できないのか、という問題について、「記憶文化」の死守という観点から述べている。
「ドイツがイスラエルを支持するのにロビーは必要ない。ドイツの政治家は圧力がなくても自発的に『親イスラエルだ』というからだ」(アンドレアス・フィッシャー)という言葉がドイツの現在の態度を表している。
ドイツ現代史研究の取り返しのつかない過ち――パレスチナ問題軽視の背景 京都大学人文科学研究所准教授・藤原辰史 https://www.chosyu-journal.jp/heiwa/29293