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こちら「沖縄の戦争遺跡」は、沖縄戦の舞台となった戦跡=戦場や地下壕・ガマ(洞窟)を解説する本。
沖縄県平和祈念資料館が2007年に編集した図録。
文章に加え写真・図解もふんだんに用いられ、一つ一つの戦跡がどんな場所で、何があったかを紐解く、優れたガイドブックです。
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取り上げる戦跡は約50ヶ所。
場所ごとに戦争時の役割や出来事が説明され、住民の証言や地形図・遺留品の写真などから、恐ろしい戦争の姿が生々しく見えてきます。
丸木位里・俊氏が「沖縄戦の図」に描いた久米島や渡嘉敷島の惨劇、読谷のチビチリガマでの集団自決(強制死)等も記載。
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各戦跡で起こった出来事は、戦争映画等で時に颯爽と描かれる戦場のイメージとは真逆の、悲惨さ・残酷さ・醜さの極みです。
沖縄戦の具体像はおろか、これほど多くの戦跡が沖縄にある事すら知らない”本土”の私達。
目を逸らさずに見て、知って、胸に刻まねばならなりません。
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