阪神大震災のあと、被災地で「心のケア」に取り組んだ精神科医の本。この先生がいま生きてらっしゃったら、どんなことばが聞けたんだろうか。あまりにも早すぎる死が悲しくて泣けてきた。
名著、というのはこういう本にふさわしいのだとおもう。NHKでドラマ化されたときから気になっていた。読んで良かった。なにか気の利いたことを言いたいんだけど、貸出期限を意識しながら急いで読んだので全然味わい尽くせてない。手元に置いて何度でも読み返したくなるような本だった。
ただ側にいて話を聞く、というのは鷲田清一『「聴く」ことの力』にも登場した気がする。あちらもよかったな。また読み直そうとおもう。(元々は植田正治の写真に惹かれて買ったんだけど)