ほんこれ。貧富の格差にもつながる話なんだけど、持てるものは持ち続け、そうでないものは有限の使用権しか認められない。現状では紙の媒体も残っているけど、映像作品なんかはどんどんDVDやBlu-rayがなくなってきているし、原作者や製作者というよりもそれをプラットフォームとして提供している会社だけが儲かる仕組み。出版社はどんどん潰れるし、映画に関してはかろうじて大手がみずから動画配信のプラットフォーム提供者になることで生き残っている流れよな。
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伝統的に資本家は土地と建物を所有して、生産手段を独占する。労働者に土地は使わせるけど所有はさせない、道具は貸し出すけど所有はさせない。そして労働者が生産したもの稼いだものを自らの懐に入れて、その中から労働者が生きていけるギリギリのものを給料として労働者に渡す。そうすることで持てる資本家は持てる資本家、持たざる労働者は持たざる労働者のままでい続ける。
現在は、労働者が仕事に必要な道具や生産手段を自前で用意することが求められるのよね。警備員や工事現場で働く人がヘルメットや安全靴を自前で用意することが求められる。公務員についても同様で、ごく最近では自衛隊の装備について能登半島地震の救助にあたっている自衛官が支給された装備ではブーツの中に雪解け水が入り込んでという記事があったよね。
それでいて仕事や仕事をするための土地、事務所などは資本家や雇用主によって握られているから、道具や生産手段だけ所有していても意味がない。つまり、資本家がこれまで負担してきたものを労働者に押し付けただけなのよね。