実に34年ぶりにスクリーンで「鉄男」観ました。 記憶ではPFFグランプリ「電柱小僧の冒険」のスカラシップ作品と思い込んでいたのですが,PFFの年鑑見ても「鉄男」が無いですね。 でも,今は亡き京都のスペース・ベンゲットで「電柱小僧の冒険」と「鉄男」の二本立てを観たのは自分の中では不可分な重要なものとなっています。(以下ネタバレあり)
なにそれ?という方には,まあザックリ言えば破壊と創造を司るシヴァ神みたいな映画と思ってもらえればよろしいかと。
有機物と無機物,性と暴力,この世界と新世界とか…
塚本晋也と田口トモロヲがひとつのデカいペニスになって「世界中を錆び腐らせて宇宙の藻屑に返してやろうか」と叫んで爆発的に突き進む映画,と書くと何が何だか分かりませんが,まあこんな感じです。
「鉄男」の中でのTVに繰り返し映る変な映画が「電柱小僧の冒険」ですが,今では両方とも配信で観られるんですね。良い時代になったもんです。
本当に大好きな映画ですが,当時の映画評論家にはすこぶる評価が悪く,おすぎがけちょんけちょんに貶していたのを以て「よし,勝った」と思った高校生がこの私です。