『本居宣長 文学と思想の巨人』
自分で言っておいて使いそびれてた。
旅行で松阪を通るときに本居宣長記念館に立ち寄る予定なので予習がてら読んだ。もともと国学はいけ好かないと思っていたけど、その感想が払拭されることはなかった……。
自国中心主義も「当時としては一般的な見解」と言いつつ、論争相手が常識的で穏健な相対主義を掲げていたのに対し「宣長は文書に書いてあることだけを根拠にしていたので一歩も譲らなかった」とだけ書いていて、その思考法の限界には特に触れていなかったりするので、偉業を伝達する目的で書かれた書物だと思うのがよい。その目的に沿って見ればコンパクトによくまとまっていてよい本だとは思う。
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