バンクシーが自分の作品の発表の場に公共を選ぶ理由としてバンクシーは「グラフィティは最も民主的な芸術だから」だとしている。美術館に展示されている絵は所有者にお金を払って一部の人しか鑑賞することができないし、その絵画をどのように扱うのかも所有者に委ねられる。一方で、グラフィティはだれもが鑑賞することができて、その地域の住民に受けいれられば残り、そうでなければそのまま消されるのでとても民主的と言うことだ。
だからわたしは、バンクシー(が描いたかもわからない)絵を「見てくださいバンクシーです」って喜んでいる権力者よりも「バンクシーなんてただの落書きだろ。消せ!」って言っている人たちの方が正しくバンクシーの思想を理解していると思う。