"東京大学准教授で、『人新世の「資本論」』などの著書がある斎藤幸平さんは、再開発は公共の財産である「コモンズ」を破壊して金儲けするためのものだと指摘する。
「多くの人たちが散策をして楽しむいちょう並木や区民が利用する公営住宅、スポーツ施設、伝統ある神宮球場や秩父宮ラグビー場、高さ規制のある建物は、そのままでは利潤をうみません」
「いちょうを切り、今も使えるスタジアムや区民の利用する施設を壊し、高級会員スポーツクラブや新しい商業施設、高層オフィスビルを作ることが最も手っ取り早く金儲けをする方法になってしまっているのです」
さらに、斎藤さんはすでにたくさんある商業施設やオフィスビルを増やすために100年かけて作られた森を壊せば、東京の魅力が軽減すると話す。
「ニューヨークやパリ、バルセロナなどでは緑や公園を増やす方向に転換しているのに、東京は逆行している。スポーツのクリーンなイメージを利用して資本主義がコモン(共有財産)を壊し地球環境を破壊するのは、スポーツウォッシングに他なりません」"
https://www.huffingtonpost.jp/entry/save-meiji-jingu-stadium_jp_63d08cb5e4b07c0c7dffbb14