あなたは保守なのか進歩なのかと言って、人を保守か進歩のどちらかだけに分類しようとするのはあまり良くありません。
どんな人であれ、ほとんどの人は保守的な面も進歩的な面も持っているはずです。
氏子会でお囃子の指導にあたっている人が、同時に女子が大学院に進むのはまったくおかしなことではないという考えを持っていてもいいわけです。
あるいは、技術や伝統が、性別や出身地、年齢や出身国の違う人によって受け継がれ、さらなる発展の道を切り開くこともあるでしょう。
保守か進歩のどちらかだけを取るように言われたら、その人がその人でなくなってしまいます。
自分は保守だからといって選択的夫婦別姓や差別解消法案に反対し続ける必要はないし、自分は進歩だからといって地元の慣習や催し物のすべてに背を向ける必要はありません。
保守か進歩のどちらかに問題があるわけではなく、むしろ人や地域の中に両方あっていいものです。