パリ五輪の開会式にフランスのメタルバンドGOJIRAがMarina Viottiとコラボして、革命歌『Ah ça ira (ア・サ・イラ)』をメタルヴァージョンで歌っていたと聞き、遅ればせながら再放送を観ていた。
『Ah ça ira』はフランス革命が進むにつれ、過激な内容の替え歌が歌われた(オリジナルの歌詞が「全て成し遂げられる」「勝利を得よう」と民衆を奮い立たせるものだったのに対し、「貴族どもを吊るせ」「さもなくば壊せ、燃やせ」といった感じの)経緯を持っており、それを現代のヘヴィ・メタルとして昇華する表現に挑んだのであれば、この歌が持つ「高潔な事ばかりでは決して無い」歴史の側面を考えさせられる、興味深い演出だったのではないだろうか。
何やら 上では生首だの血だのと表面上の演出のみを見て、面白おかしく持ち上げたり狂気だの言われたりして若干モヤってしまったので語ってしまったぞ
ちなみにスポーツの祭典でメタルバンドを起用するのは、既に世界陸上2005 ヘルシンキ大会の開会式でフィンランドのチェロメタルバンドApocalypticaがやっている先例があるから、相応しくないとか言うのは無しね。