(1/2)今年のプライド月間に無料公開されるクィアSFアンソロジー「結晶するプリズム」でわたしが担当する作品は、ゲイブ・アタグウェウィヌ・カルデロンさんの短編
「Andwànikàdjigan」です。
☆ラムダ賞受賞アンソロジー『Love After the End』収録作品。
著者:
ゲイブ・アタグウェウィヌ・カルデロン(they/them)
トランスマスキュリン・ノンバイナリー、Two Spirit(トゥースピリット)の作家。Two Spiritとはタートルアイランド(植民後は「北アメリカ」と呼ばれる大陸)の先住民コミュニティで、女性・男性という枠組みでは包括されないアイデンティティに属する人のことを示す。
ヨーロッパからの白人入植者と、アニシナアベ・ネーションとミクマク・ネーションのミックスルーツ。
「番号付きインディアン条約」の第六条約の土地Amiskwacîwâskahikan(カナダアルバータ州エドモントン)在住。
詩人、活動者、教育者。複数の文芸賞を受賞。本作の続編でもあり、初の長編である『Màgòdiz』がArsenal Pulp Pressより2022年刊行。
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作品紹介:
タイトルの「Andwànikàdjigan(アンドワニカドジガン)」は、北米先住民アニシナアベ族の言葉で「ストーリーを覚えておくために印をつけること」を意味する。
舞台は現代世界の記憶が歴史からも抹消された未来の地球。主人公ウィヌ(she/her)は、ストーリーを聞くと体に不思議な印が浮き上がるアンドワニカドジガン族の生き残りだ。ウィヌは異世界と現世界をつなぐ役割を負うと信じられたニジマニドワグ(Two Spirit)でもあった。アンドワニカドジガンの能力を恐れる監視軍隊から追われるウィヌは、戦士のベル(they/them)と恋に落ち共に身を隠して生きる。しかしついに、監視軍隊によってふたりは引き裂かれ……。
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