野球の国際大会開催によって、悪意の有無にかかわらず差別ヘイトの発言が急増し(正直言うと「応援」のつもりでやってる無自覚な差別ヘイトが増えるのがキツい)、そのうえ白饅頭が「大谷の正しさが息苦しい」みたいないつものアレをかますなど、各方面からクソさを味わわされている。白饅頭にかんしては、そのみっともない嫉妬の開陳をやめてほしい、以外のことが言えない。

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案の定今日のチェコ戦での出来事を取り上げて「これぞスポーツマンシップ(どこぞの国と違って)」みたいな投稿が多数されているし、無自覚に乗っかってしまってる善意の人も必然的に生じている。昨日の韓国戦は始球式が岸田首相で、明らかにわざと韓国戦を選んでるとしか思えない。無自覚なうちにナショナリズムが煽られているが、スポーツという装置によって見えにくくされているためほとんどの人が気づかない。

まさに典型的な無自覚ナショナリズム&無自覚韓国ヘイトの記事。記者本人にそのつもりはないだろうけど、この記事は確実に韓国ヘイトに「悪用」される。ふだんから野球を観てる人ならなんとなくわかるのだけど、そもそもチェコとはレベルの差がありすぎて、かつそのことはチェコ代表も理解しているので、つまり真剣勝負でありながらもヒリヒリした「緊張感」はない。つまりお互いに余裕がある。そしてその余裕こそが「ぶつけちゃってごめんね」「大丈夫だぜ!(160キロの球なんて避けられるか!笑)」というようなコミュニケーションを成立させている。一方で韓国とはレベルが拮抗しているし、お互いに本気で勝ちを求めて試合をする。だから死球当てたらお互いヒリヒリする。そして真剣勝負の場だからこそ「表に出しにくい」謝罪がある。このあたりのことをわからない「ふだん野球を観ない人」も国際大会は観るので、無自覚ナショナリズム&無自覚ヘイトは蓄積されやすい。

news.yahoo.co.jp/articles/c7c5

なんならアメリカのメジャーリーグなんかは基本的に謝らない。それどころかぶつけた側の投手がさらに怒りを見せつけて乱闘......とかもあるが、メジャーでは下手に謝るほうが侮辱として捉えられることもある。「脱帽して謝る(それが美徳であり相手選手へのリスペクト)」というのは日本の文化であり、日本以外も同じとは限らない。そういう文脈を無視して日本アゲをすること、そしてそのタネに中国や韓国が(巧妙に隠されつつ)使われること。スポーツは常に政治を持ち込まれている。

ついでに言っておくと、決してアメリカの野球が傍若無人ということではない。むしろ野球は紳士のスポーツとして捉えられている。たとえば投手が完全試合(ひとりも出塁させない=つまり完璧に抑えている)を達成しようとしているときに、打者がどうにかして出塁しようとセーフティバント(思い切り振るのではなくちょこんと当てること)をすることは、日本では許されるどころかむしろそれが真剣勝負と捉えられるが、アメリカではそれをやると怒られる。「完全試合を達成しようとしてる相手にそんな姑息な手段を取るな!正々堂々と戦え!」という価値観だ。なにが紳士の振る舞いなのかは文化によって違う。

どうやら死球ぶつけた佐々木朗がチェコ選手にお菓子持っていったことが美談的なニュースになってるようで最悪かよ、である。こんなのは「記念試合」であることがお互いにわかってるからこそできることで、言うなれば日本代表がチェコ代表を見下してるからできることでもある。韓国戦やアメリカ戦でこれをやってみたらいい。確実に相手チームから馬鹿にしてんのか?とキレられる。そもそもお菓子を持って謝りに行こうなんて発想すら出ない。もちろん佐々木朗の振る舞い自体は善意からなるものだし、チェコ代表も喜んでるのだからそこに問題はない。しかしこの構造はそのまま中韓ヘイトに悪用される。だから批判せざるを得ない。

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