Eri Nakamura さんがブースト

「男だろ!」は一昨年も批判されていた記憶だけど、このフレーズは明確に(性別二元論を前提にした)「女にはできないが男にはできる」「女ではなく男であることを示せ」という性差別の前提に立つ言葉。これがいつまでも"名文句""カリスマ"と紹介され、タイトルにまで使われ、「言えない話ばかり。何回泣いたかな」という"厳しい指導"が美談として紹介される背景に、男性優位でホモソーシャルなスポーツという領域が、性差別やハラスメントを"例外"として許容してしまう問題があるし、前述のような表現が記事で無批判に取り上げられるあたりメディアの責任も大きいと思う。
mainichi.jp/articles/20230103/

今年の年末年始はネトフリのWednesday Addamsを見て過ごした。ティム・バートン作品はシザーハンズ以来だけど、ぐいぐい引き込まれて一気見してしまった。
サントラも良いのだけど、ウェンズデイがチェロで弾くPaint it Blackが入ってないのが残念。これ最高にカッコいいんだよなあ。
facebook.com/NetflixANZ/videos

最後の指摘は以下の論文を参照。
Andrew Israel Ross, “Sex in
the Archives: Homosexuality,
Prostitution, and the Archives de
la Préfecture de Police de Paris,”
French Historical Studies 40, no.
2 (2017): 267–90.

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以前とある書評で、トラウマの歴史の意義の一つに、同時代の中では自分と同様の体験者を見つけにくい当事者にとって、歴史の中にピア(仲間)を発見する可能性を持つかもしれないということを書いたことがあるけれども、Lambeや同論文で参照されているジャーナリストのAnne Thériaultがいうような、同じ困難に直面した時の「道しるべ」としてのmad ancestorsを歴史の中に見出すという話はつながりがありそう。
Thériaultはシルヴィア・プラスやジョージ3世などの著名な人物を例にあげているけれども、私は社会史でそれをやりたいなと思っている。
ただしThériaultは、mad ancestorsを探すことは、現代人が精神疾患を理解する方法をそのまま過去にあてはめてしまう非歴史的なアプローチにつながる問題があることも指摘している。
thecorrespondent.com/570/knowi
こうした陥穽に陥らないように、アーカイブの情報源と現在の私たちの認識の間の非整合性や矛盾を認識することが重要だ。

こうした問題に対する解毒剤は、(難しいことだが)語ることだと著者は主張する。
沈黙を破ることは、著者個人にとっても治癒のプロセスの一部だった。それと同時に、mad identityの獲得は、アーカイブズの中にこれまでは見落とされていたような狂気の可能性を見いだすのに有用なレンズを著者に与えることになった。狂気を含む多様な視点(人種、国籍、性的指向、性自認、出身地、エスニシティなどで既に前例は多数ある)を学問に取り入れることで、より豊かで複雑な歴史の創造につながるのである。

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Ariel Mae Lambe, Seeing Madness in the Archives, The American Historical Review, Volume 127, Issue 3, September 2022, Pages 1381–1391, doi.org/10.1093/ahr/rhac293

自己の生きられた経験を通じて、歴史家が自身の精神疾患について沈黙することと、沈黙を破ることの意味を考察した論文。
現在においても過去においても、エイブリズムは疾患や障害の非開示や沈黙を生み出してきた。本文中で紹介されているある調査によると、267名の精神障害や精神疾患がある(又は過去にあった)と自覚する大学教員のうち、34.1%はキャンパス内の誰にも自分の障害や疾患について話していない。
エイブリズムは、歴史家自身だけでなく、アーカイブズにも狂気や自殺について沈黙することを強いることがある。暴力的に文書を排除するのではなく、単に「そのことについては触れないでおこう」とスティグマ化することでこうした沈黙は作り出される。

フォローしたいアカウントをどう探せば良いのかよくわからないので、まずはニュースメディアをフォローするかと思ったけど、日本のメディアはまだあまり公式アカウントがない…?47Newsは投稿あるみたいだけどなぜか表示されない。
あとはインスタみたいにハッシュタグでフォローもできるので、history of medicine, military history, second world warをフォローして、面白そうな英語アカウントを探してみる。histodonていうハッシュタグもあったので、そちらも一応。

出張中に広島で雪が降ったと聞いて目を丸くしてたけど、今日も朝から雪。研究会終わって東広島に戻るのは夜で氷点下になりそうだけど、駅前に置きっぱのマイカーちゃんと動くかな…

途中でメモしたい情報とかセリフがあって、スマホを開くわけにはいかないので、暗闇でチケットに万年筆でメモした。つもりが、インクが切れてる方の万年筆だった…筆跡は残っているだろうから、鉛筆でこすってなんとか浮かび上がるかなぁと古典的な方法を試す。
This is と in Gazaはわかり、how we foughtだったかな…と三日前のおぼろげな記憶の欠片と、breaking the silenceを組み合わせて検索したら、激しいバッシングのきっかけになった報告書を無事発見。しかも全文PDFで公開されている。素晴らしい。
breakingthesilence.org.il/pdf/

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出張の合間に、パレスチナに対する軍事占領の暴力性を告発した元イスラエル軍将兵のグループへのインタビューに基づく映画 を見てきた。アフガン・イラク帰還米兵の「冬の兵士」もそうだけど、moral injuryを癒す(という言葉が適切なのかわからないけども)のは、医療じゃなくてこういう活動なんだろうな。
国内の極右勢力からのすさまじい非難と攻撃にさらされて、「いわゆる"普通の生活"をしたいと思いませんか?」と問われたグループの創設者が、「今の状況が"普通"じゃないのに、"普通の生活"とかできると思う?」って切り返していたのが良かったな。

コロナ&異動以降なんとなく呟きたい時が増えたものの、今さらTwitterを再稼働させる気にもならず、ちょっと長めの字数も自分に合っている気がしてMastodonアカウント作ってみた。まだ使い方もfedibirdとの違いもよくわからんけど。しかし、ありふれた名前なのにアカウント取れてしまった。どんな感じになるのか楽しみ。

Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。