例の石丸伸二氏が大きな支持を得たことを巡って、背景にある社会情勢について考えさせられることは多い。学生達のなかにもきっと支持者は少なからずいるだろう。そういう学生達を前に、大学教員が何を語ることが出来るか云々。
選挙後の各種インタビューでこれまで十分に見えなかった側面が少しずつ見えてきたようだが、今朝のテレビ番組のインタビューでは悪いイメージを払拭すべく、笑顔で聞き手に対応していた。ああ、こういう顔もするんだなと思いながら見ていると、「おんな子どもに手加減しないので」と発言していた。ワーディングも腑に落ちるし、ステレオタイプな「弱者」を仮構したうえで「公平性」を装うところもよく分かる。主戦場がYoutubeであれば喝采が得られるのだろうか。イメージ挽回を求めてテレビに出演する戦略としては疑問符が付く。驚いた視聴者も少なからずいるのではないか。
柔らかに見える「理性的」な話し方と、食ってかかった選挙後の話し方のどっちが地金かといえば、どっちも地金なんだろう。もういちど選挙後に話を求められたら、同じ対応をするだろうと彼は語っていた。
彼の価値観を受容するような層を理解することから始めなければならないなと思う。忘れないようにメモしておく次第。