この記事で実体験に通じるヶ所があってそれについて話すと、通常ゲームをしている場合は俺の方からプレイ中でも炭酸とシナリオとか演出とか敵のアルゴリズムとか操作性の話をしまくってんだけど、配信となるとそうもいかず、コミュニケーション不足で不味いってことがあった(気づいてから今はかなり解消されているが)。
これは家族の一員としての責任をどう果たすかってことなんだよね。「誰に食わせてもらってると思ってるんだ」がいまだに笑い話にならない程度に家父長制の根付いた社会で。
例えば『ヘイルシーザー』のジョシュ・ブローリンはハリウッドのトラブルバスターで超激務なのに必ず帰宅して妻の手料理を食べながら妻から息子の話を聞く。これは時代背景的にもハリウッド黄金期で公民権運動すら起きる前の家父長制の構図なんだけど、現代の人間が主人公に好意的に観れるよう、家族としての責任を果たそうという意思はちゃんと盛り込まれていて安心感があった。
嫁ゲージとか言ってる連中は100回この記事読めよ。

「嫁ゲージ」って「女房の尻に敷かれる」と同じで家父長制が前提の言葉なんだよね。つまり「男のくせに情けない」っていうニュアンスがある。

そういう笑いの取り方は家父長制がいまだ蔓延る社会においては、家父長が自身の権力を透明化するための作為としてみなすには十分な言葉ではある。

つまり現実には巷に定義される「嫁ゲージ」は存在しない。実際には「ここまでしてやってる」という「夫ゲージ」こそが存在する。

家庭の構成員であるということへの無責任さから被害者意識を生じさせ、その苛立ち、認知の歪みを、自嘲しぐさにより透明化を計る手口こそ、「嫁ゲージ」という言葉の正体と言える。

あるいは家族としての責任が果たされていれば、事前に日程が発表されるレベルの催しへの参加が不当に阻まれるはずもない。つまり家族を維持するためのコスト比とそれが1:1に近づくほどに強くなるはずの信頼を「嫁ゲージ」と呼称することで実際とは真逆の権力勾配と奉仕のニュアンスを生じさせ、論点をすり替えているとも言える。

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