Electric Literatureに載っていた短編"Group Sex" by Elisa Faison、題名と裏腹に優しくナイーブな雰囲気の良作でした。愛情の定義や、線引きや解体を丹念にやっています。
母親が死んで以来、調子が出ないゴーストライターのフランシスは講師の夫ベンと共同で出会い系アプリのアカウントを作る。ベンは基本的にヘテロでモノガミーだが、フランシスが元気を取り戻すのを見てイケてる文化系カップルと4人での交際を始める。ところがカップルの女性のほうのセレステとフランシスは急速に仲を深め、関係の均衡が崩れそうになるが……。
著者はまだほぼ無名の短編作家のようです。観察眼がすごい。多幸感や哀しみの表現、たまのユーモアが楽しくてかなり読ませます。要約では面白さが伝わらないタイプ。
https://electricliterature.com/group-sex-by-elisa-faison/?mc_cid=f7db8c7f6a&mc_eid=714e07d488