作家と編集者はだいぶnot男性が増えてきたけど、選考委員・評論家・アンソロジストはまだ男性に偏っていますし、本邦も是正していったほうがよいと思っています。SFしかり、文学やミステリしかり。
それは、人間には誰しも限界があって、親しみのない観点や文化の作品をちゃんと評価することはきわめて難しい。だから様々な評価者がいるべきという考えだからです。

私は出生時に割り当てられた性別が女性(AFAB)ではあるものの女性という自認は無いので、女性としてのカウントには入れるのはあまり適切ではないし、自分が手に入れた権威は早いところ女性(※)にばらまいたほうがいいと思っています。

※ここで書いた「女性」はとても広範で、シス女性やトランス女性だけではなく、ジェンダーに関係なくフェミニンな経験や嗜好や観点を持つ人くらいのイメージです。

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「女性」が常に優先順位の筆頭というわけでもないですけれど。今までそのルートにあまりいなかった人、新しくそのルートに来た人を考えると結果的にそうなるかなってだけで。

自分が携わった文芸仕事をふりかえってみたのですが、やはり大変なことも色々あります:時間および気力体力を要する、責任を負う、前例のない道を開拓する、人から批判や恨みを受ける、ボランティア etc.
これまでと同じ体制では、そもそも気力体力などに余裕がある人しか担えないし、それではいつまでも変化がないでしょう。
非男性の参加者が少ないと批判があったプロジェクトが、実は女性にも声をかけてはいたもののスケジュールや内容が過酷で断られていたというケースはいくつか知っています。つまりはまだまだ、参加のしやすさや安全設計から見直さないといけないんですよ。

本業・副業(文芸)に就いてから15年が経ちましたが、仕事の参加しやすさや安全設計がそもそも無茶寄りで、ガタイがよく元気な人向きなのだと思う。もっとゆるく、分担された状態に軟着陸しないと社会がもたないし、しんどさの押しつけあいが続くでしょう。
個々人ができる行動としては、あまりにも無理なことは無理と断ることじゃないかと考えています。持続可能性が第一よ。

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