見た。アラン・パーカー監督『エンゼル・ハート』(1987)。
オカルトノワール映画。探偵が人探しの依頼を受けるが、事件はどんどんおかしくなり、関係者がつぎつぎ死ぬ。最初はノワール/ハードボイルド的に展開しつつ、しだいにオカルト色が強くなり、随所にスタイリッシュなホラー映像が挟まれる。
ノワール/ハードボイルド的な錯綜したプロットを、オカルト的テーマと組み合わせるところはいい。設定は50年代アメリカだが、オクラホマを舞台のひとつにして黒人音楽を題材にしたのもいい。ミッキー・ロークもいい顔。
が、ミステリ的な謎解きとしてはほぼ虚無なので、ラストで肩すかしを食う感じはある。