ジェンダー・セクシュアリティ関連書籍で取り上げたいものが紙幅を大きく上回ってしまうのは、年間回顧の各項目に本来的にはまたがっていて、そこでも取り上げられるべきところを取り上げられる見込みがあまりないために、ジェンダー・セクシュアリティという「隔離された項目」が担当することになってしまう、というのはある気がしています。
とはいえ、見本として渡された2021年の年間回顧で、ジェンダーの欄で取り上げられないことを見越して(2021年までの担当者は千田氏)なのか、アメリカ文学の欄でバトラーの『問題=物質となる身体』が取り上げられていたこと(これは非常に印象的でした)もあり、一概には言えないのですが……。