20代の頃に精神科デイケアに通ってたけど、利用者さんたちは病気のせいで大学に進学できなかったり高校中退になった人があたりまえで、働いた経験がまったくない人もたくさんいた。
統合失調症は10代で発症する人も多いから、とくにその割合が高い。何十年も入院生活を送ってた人、入退院を繰り返してる人も珍しくない。
学力や技能を身につける機会をなくしたままで、自分の経験や意見をなにかしらの形で表現して、他者に説得力とともに伝えられる術を持ってる当事者はいなかった(私が通ったド田舎のデイケアにいなかっただけで、都心のデイケアにはそれができる人がいるのかもしれないけど)
でもSNSで見かける発信力のある精神障害者(そしてクィア)って大卒だったり院卒・院生だったり、そうでなくても文章やマンガでの表現手段を持ってる人が目立つ。その人たちを見てると、やっぱりそういうものだよなと、寂しさと冷ややかさの入り交じった気持ちが硬くちいさな芯になって身体に残る。
メンタルの調子が悪かった時期に「子どもつくった方がいいのかな」と血迷ったこともあるけど、なんとか耐え抜いてここまでこれたことは、これまでの人生のなかでも相当にナイスな選択ができた結果だとおもってる。
結婚してからの数年間は生活環境や社会的な立場の変化、うつ病の悪化で判断力が鈍り、世間や義実家の信じる「普通の人生」にうっかり身を投げそうになったことが何度かあった。いまは子どものいない日々に心から安堵してる。
ただ、「普通の人生」が良いものだと素朴にピュアに信じてるひとたちには、こういう意見は単なる負け惜しみにしか見えないことも経験上から知ってる。そういうひとたちって自分とは異なる価値観を咀嚼できないみたいだから。
プーチン大統領「子ども産まない」宣伝禁止する法律に署名 | NHK | プーチン大統領
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241125/k10014648401000.html
>ロシアのプーチン大統領は23日、「子どもを産まない」という考え方をインターネットやメディア、映画、広告を通じて宣伝することを禁止する法律に署名しました。
>女性が「子どもを産まない」と決めることは問題ないとしています。
>ただ、ロシア政府系の世論調査機関によりますと、罰金の導入が出生率に影響を与えるかどうかを聞いたところ、「影響はない」や「減る」と回答した人があわせて65%にのぼり、法律の効果には懐疑的な見方も出ています。
10年くらい前に「選択的子なし」をテーマにブログ書いてたけど、プーチン大統領からしたら有害な思想を広めてるとして罰金刑の対象とされちゃうのか
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