フォロー

ハン・ジョンウォン(橋本智保訳)『詩と散策』踏みしめた雪が足の下でキュッと鳴る音が聞こえるような1冊。現在の風景と過去と、思考と記憶と、詩と散文を行ったり来たりする。シンプルな言葉の内に強い意志があり、自分に真摯に向き合う。ちょっと『重力と恩寵』を思い起こさせる。

ハン・ジョンウォンが影響を受けたという李清俊『あなたたちの天国』。たまに「うっわすっごいものを読んでいる!」と震える本がある。これがそう。第一部150ページ弱、一気に読んだ。隅々まで血の通った筆の力、衰えることなく。
信頼と裏切り、支配と服従。楽園を作ると言い出した人間が正しさを振りかざすたびに大勢の人が傷つく。「あなたたちのため」と唱える支配。
今日中に読み終わってしまうかもしれない。

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。