ジェニファーズ・ボディ

Blu-ray 完全版

見る前に思ってたよりもテンションは抑えめで割と暗い話だった。ただこれはたぶん性被害に遭ってしまった友人のPTSDを「悪魔に取り憑かれた」というかたちで表現したんだと思うし、彼女とどういう風に向き合っていくか、今までの関係のままではいられないのだろうかと悩む友人の話ってことだと思うからこの抑えめなトーンは正解だと思う。たぶん性被害を受けた後はたとえ本人にそんな気がなくてもああいうふうにどんな男でも自分に加害しようとしていると思えてしまうんだと思う。

カリン・クサマは『ストレイ・ドッグ』もどこか歪ながらその主張はひしひしと伝わってきてかっこいい監督だったから、スタジオ側の権力持ってる連中が下劣なバランスにしようとするからなんとか踏みとどまって矜持を保った、みたいな雰囲気もあった。正直若干の緩さやラストの展開の見せ方はあまり好きじゃなかったけど心意気は確かにある映画だった。

Blu-rayには特典として未公開シーン集が入ってたんだけど全裸の女性が映ってるシーンがあって本編にはそこまでの性的なシーンはない。
レーティングが変わるほどの性的なシーンだと感じたんだけど、それならこの撮影のために裸になった人たちはこのシーンが世に晒されることを認識してない可能性がない?契約書はあったんだろうけど当時のそういうものにどれほどの信憑性があったのかわからないし。特典にこういうシーンがあるってパターンは今までに見たことなかったのでかなり気になってしまった。

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そうなのかなーとは思ってたけどカリン・クサマって父が日本人なんだ。アジア系の女の子の描き方はあんまり良くない気がしたけどカラーメッシュは入ってなかった。

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