前編。
https://laundrybox.jp/magazine/hair-iikoto/
「でも、この人たちの生きづらさは、少数派というところから派生している。自分に責任がないことに対して、ただただコストを負わされている。
ウィッグを買わないといけない、学校に伝えないといけない、プールの前には担任に相談しないといけない。「うちの娘、息子は脱毛症です。ご配慮をお願いします」とずっと教師に申し送りをしないといけない。
なぜこの人たちがずっとこのコストを負わないといけないのか。
私たちは、彼らがウィッグが欲しいから買っていると思っていますが、そうでしょうか?ウィッグを買う、そのコストって一体何への対価なのか。
社会の大多数に髪の毛が生えているから、マジョリティー側の人たちに、マイノリティの人が自分を寄せていかなければならない。この社会は非常に歪んでいますよね。
ヘアドネーションすらできない人に対して、その行為自体が、無意識に彼らに「髪の毛があることは素晴らしい」というマウンティングのジャブを打ち続けている。」