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『落下の解剖学』観て思ったこと、徒然。ネタバレ含みます。 

『落下の解剖学』、しかし、子どもを裁判のあの場にずっと晒していることにかなり驚いたよな。

いくら本人が強く望んでいたとはいえ、あの場に居させて、両親の赤裸々な諍いごと(しかも殺人事件がそこに関わっていたかも知れないという状況で)をすべて見聞きさせて、本人に証言までさせて…あんなこと、本当にするのだろうか。その場では本人が平気だと言っていたとしても、トラウマになってしまいそうで、心配になる。

もし本当にあんなことがあるとしたら、さすがはフランスだなぁと(私の偏見)驚く。子どもを大人扱い(特に性的な意味で)するのは偏見かも知れないけど、お国柄のような気がしてしまう。

もっとも、日本ではあのような場合にどうしているのかも、私は知らないけれど。

あと、セックスレスという状況に対して、私はそれ自体はまぁそれぞれいろんな事情があるのだろうし、何とも言えないとしか思わないけど、

『落下の解剖学』観て思ったこと、徒然。ネタバレ含みます。 

昔、40歳前後の頃、私の友だちがセックスレスがツラいと彼女の夫に訴えたら、夫が彼女を「おかしいんじゃないか(そんなせっくすをしたがるのが)」呼ばわりをして、「スポーツクラブにでも通え」と言ったという話を聞いた時には「それはダンナが悪い!」と思ったことがあった。勃たないなど悩んでいて傷ついたのかも知れないけど、妻に「おかしいんじゃないか」呼ばわりはダメだよね。その話を聞いた時には、思わず私の方が頭に来てしまった。

『落下の解剖学』の中では、夫はそこまで直接的には言ってないけど、なんか似たようなタイプのように感じた。それは人としてダメだ。

その友だちはそのあと離婚して、別の人と再婚して、子どもも作って幸せに暮らしている。正解だったと思う。

40歳前後の頃、私の周りでは何組か離婚したカップルがいたけど、別に本人たちに聞いたわけではないけど、一回リセットして、人生をリスタートするには「今しかない!」みたいな気持ちだったんじゃないかなぁと思って見てた。私の周囲では多くの人が30歳前後で結婚してたので、それから10年暮らしてみて、「このままじゃ嫌だ」みたいなタイミングでもあった気がした。

『落下の解剖学』観て思ったこと、徒然。ネタバレ含みます。 

もちろん、本人たちにその気があるなら、60歳になっても80歳になっても、出来ない訳ではないし、離婚でも再婚でもすれば良いとは思うけど。

50代後半から60歳前後でも、ちょっとそんな波があった気がした。子どもたちの手が離れて、夫が定年を迎えるタイミング。夫が「定年したら年老いた自分の田舎の老身の世話をしたいから、田舎に引っ越したい」と言い出して、「そんな誰も知り合いもいないようなところにいまさらついて行きたくない」という妻とどうしても折り合いが付かず…夫だけ実家に帰るパターン。一度は一緒について行ったけど、やっぱり嫌になって帰ってきた友だち(妻)もいた。

私から見ると、ダンナの方のマザコンの問題かなとも思えたけど(まぁ妻の方も実家の親が気になってたりして、“おあいこ”なのかも知れないけど。まぁ良い歳して、よそのご家庭のことに鼻を突っ込みたくもなかったので何も言わずに見ていた。

『落下の解剖学』観て思ったこと、徒然。ネタバレ含みます。 

まぁ『落下の解剖学』に限らず、『君の誕生日』も、少し前に観たやつだけど、『完璧な他人』も、その他もろもろ。人生というものはいつどんな風に思ってもいなかった方向に転がって行ってしまうか分からないものだよなぁと、何だか最近、身につまされて観ている…そういう映画。

『落下の解剖学』観て思ったこと、徒然。ネタバレ含みます。 

そう言えば『三姉妹』という映画も、似たような映画だったなぁ。皆んな必死で生きている。何とかしてちゃんとした人生を送りたいとか、子どもを大切にしたいとか、思って精一杯頑張っているけど、思うにまかせない。

私など、子どももいないし、最初から出世欲とか放棄したような人生だったし、本当にそうやって頑張っている人たちの足下にも及ばない弛緩した人生を生きてるだけだけど、それでも私のキャパでは一杯一杯だったりする訳で。

いやー。生きるって、本当に大変だよな…と最近、つくづく思う。

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