多分、日本人って、内心の自由があまりちゃんと確立されてないんじゃないかと思う。
それはもちろん社会規範とか社会の中での道徳的にもそうだけど、それ以前に個人の良心のレベルでそうなってる気がするんですよね。
つまり「そんなこと考えるとバチが当たる」的なのが、とても強い。「お世話になってるのにそんなこと思うものじゃない」とか。
だから、多分言葉に出して批判をしたり、不満を述べたり以前に、「そういう所謂ネガティブな感情などが心の中にあってはならない」→「心の中に存在しない」となってしまう。
そんなことしてるから、頭の中はポジティブなもの以外は、空っぽにしておくしかなくなる。つまり思考できなくなるので、ネガティブな言動に触れても、「自分も自分に禁じていることなので、不快感を感じる」…以外には言葉を持たない。
だけど、本来、人間、ネガティブな感情にしろ、ポジティブな感情にしろ、感情というものは意識より前に勝手に生まれるものなので、本当になくすことは不可能ですから、単に抑えつけて心の奥底に密閉していても、そこでむしろ発酵というか腐っていくばかりで、それがいつかは出口を求めて噴出する。
その際には出しても良い(痛い目に遭わない)方向をちゃっかり選ぶから、弱い方や仲間内の外に出て向かう。