「暴かれた男性性を私たちは受け止められるだろうか」というタイトルで『マッドマックス:フュリオサ』のレビューを書きました。
見ている間めちゃくちゃしんどかったって話を自省を込めて書いてます。
見たという方は是非覗いてやってください。
https://www.nobodymag.com/journal/archives/2024/0608_0103.php
そんな中でたまたま見つけたこのポッドキャストでのコメントには頷く部分が多く、少し心が軽くなりました。
https://open.spotify.com/episode/57RrwFtkHPEUY6eIh1RYQH?si=WhNa1e5TSyux1uVpcCCOPg
『フュリオサ』を見て以降『怒りのデスロード』に狂喜していた自分への嫌悪がヤバくて落ち込み気味です。
コメンテーターたちの宣伝コメントも含めて、私たちはちゃんとフュリオサの物語に向き合えているのかということに疑問を強く抱いており、特権性によって翻弄される人の物語を簡単に消費していいのだろうかと葛藤があるためその辺りのことを書こうと思っています。
「落書きも器物損壊にあたり、許されるものではない」のなら、イスラエルがやってることも許せないはずだよね。
「万博」の意義を考えさせられる
父が命を絶って今日で5年。
自死遺族として気持ちが整理できてないまま今日まで生き延びてしまった。
ただ言えることは、近しい人の喪失と命の重さを経験したからこそ、今ある命を尊び、生存を脅かす暴力に反対していくことが私にできることだと信じています。
アマプラに『TOVE/トーベ』がきているそうです。
ムーミンを生んだトーベ・ヤンソンがどんな生き方をしていたのかが赤裸々に描かれています。
以前NOBODYに書いたレビューとあわせて見ていただければ。
https://www.nobodymag.com/journal/archives/2021/1110_1235.php
https://www.amazon.co.jp/TOVE/トーベ-字幕版-アルマ・ポウスティ/dp/B09P4GT4CC
先日輪島にボランティアに行った際、受け入れてくださったのが「輪島セントラルキッチン」だったのですが、今回イスラエルによって犠牲となった「ワールド・セントラル・キッチン」がまさにその母体であることを知りました。
まさかこのような形で自分がパレスチナと繋がることになるとは…。
日本もパレスチナと無関係ではないし、石川県も、そして輪島もまたパレスチナと繋がっている。そして自分も国際社会の一員であることをこれでもかと痛感させられている…。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2024/04/post-104156.php [添付: 8 枚の画像]
ジョナサン・グレイザー『関心領域』を試写にて鑑賞。
アウシュヴィッツ収容所の隣で裕福な暮らしをする家族の日常を描く。彼らの生活は当たり前のように虐殺と搾取の上に存在し、家族が戯れる風景に入り込む収容所の煙突から煙が立ち上り、呻き声が響く。
パレスチナで今起きていることを含め、自分も誰かを踏みつけながら生きていることを突きつける作品。
ユダヤ人であるグレイザーのアカデミー賞受賞スピーチも合わせて鑑賞してほしい。
ライター(エッセイ/映画評/書評)、クレームディガー。 『NOBODY』『福音と世界』他。 仕事の依頼はjaewon.kim222@gmail.comまでお願いします。 初ZINE『SCRAPS Vol.1』販売中です。