なんだかクソ忙しいうえに19時まで賃労働してると全ての話題から置いていかれてしまう。
私が自分のケツのサイズとか身長とか気にせずに済むようになったのは、スッと「私」と自称できるようになったのは、やはりフェミニズムのお陰ですよ。「女をやった」経験、女とみなされそう扱われた経験からより深く刺さるところはあるし、「女性」との連帯をより重視することはあるかもしれないけど……。
むしろ「女」やらなくなってから、身体改変してからの方がフェミへの「責任」を感じてる気がする。男やれるようになってからフェミニズムが「箪笥や櫛と同じただの単語」になったTRY氏とはそりゃ違う。メンズリブに「転向」せずともフェミの範囲でやれることは全部やったらいいし、やれる人はやったらいいとずっと思ってる。(でももちろん「リベラル」の何も失ってないシスヘテ健常者生活安定マンが大した自己批判なくフェミに寄ってきたらまずは威嚇するよ……)
私にとっては、被抑圧者にとっての歌であり、手立てであり、火薬であるという感じですね。
【イベントのご案内】
みなさん、こんばんは
ご依頼をいただき、以下のイベントに登壇することになりました。
書籍付きチケットも扱っていただいています。500円ほどお得になるので、未読の方はこれを機会によろしくお願いします。
人員の関係でリアルタイム字幕は付かず、アーカイブで書き起こしを提供するそうです。ご面倒をおかけします。
割と早い段階から、手術したい当事者を前提に制度設計されても困るよという話をしてきました。法学的な話ではなく、当事者の身体に関わる話をしたいと思います。
2、3月は合わせて5本イベントに出ます。がんばりますので一部でもご参加いただけると嬉しいです!
【2月22日(水)】松岡宗嗣×吉野靫「手術しなければ性別を変えられない国」
https://wezz-y.com/archives/95394
(政治家、官僚の「オフレコ」発言なんて多くがあんなものと思っているし、これしきで疵つくような感覚はもう持ってないが、あまりにもフリとして完璧なので)
やあ荒井さん岸田さん、心中では賛成してる諸君、ちょっと見てほしい。もう20年、変態/クィア上等でトランスやってるヨシノという者だ。ハンパ者と言われても医療事故に遭ってもバッシングされても、国や医療が責任を果たさなくても、おれは諸君より豊かに生きて、変わった後の世界で死ぬからよろしくな!
(以下ポートレート、2009年と2019年に撮影した半裸の姿、2014年に撮影した性別トイレの間で佇む半裸の姿、2023年現在の横顔)
私は躁鬱ではなく鬱とPTSD、パニック(うしろ2つはまぁまぁ落ち着いてる)だけどすごく言ってることがわかる。
裁判中は本当に大変で、睡眠薬でおかしくなって「カラスが呼んでる!」と窓から飛び出しそうになったり(支援者談)、真冬の雨の深夜にハーフパンツ一丁で外に飛び出し、路上にいたタクシーが大きくエンジンをふかしライトをつけた(たぶん運転手がビビった)。
この辺の話も(面白くないのも含めて)いま書くべきものの中に入れようかどうしようか、と思うところ。
QT: https://mstdn.jp/@namaeshi/109788679779409904 [参照]
みなさん、こんにちは
京都は雪がめちゃくちゃヤバいです(写真2枚とも昨夜の降雪の様子)
今日は大学勤務ではないのですが本当は健康診断が入っていて、しかしバスが死んでいるのでやむなく延期してもらいました。
・おしらせ
ドイツ発のオンラインラジオ「Notiz
für die Welt danach(この後の世界のためのメモ)」で、拙著をご紹介していただくことになりました(朗読は日本語)。ご興味のある方はぜひお聞きください。ブレヒトの「あとから生まれてくるものたちへ」を想起させる素敵な番組名ですね。
https://sphere-radio.net/episoden/notiz-fuer-die-welt-danach-96/
・ゆるぼ
以前からご案内している「学校で教えたい授業」https://lit.link/en/jyugyou2023 のビラを、コミュニティ施設やお店等に置いていただける方いませんか? もしお引き受けいただける方いらっしゃれば、郵便でお送りします。「動物と人間」以外は、すべてオンライン(アーカイブあり)でご覧いただくことが可能です。よろしくお願いします!
家の向かいとも言ってよい距離にジムができたので5年ぶりに筋トレを再開することに。性別情報はweb申し込みのときにだけ求められるが、店頭で記入する書類に性別欄はないし個室更衣室、共用トイレに共用シャワー(男女別もある)。
徒歩3分なのでそれらを一切使わないことも可能だが、こういう環境である、というだけでストレスフリーさが半端ないです。アメリカ資本で効率が重視されているからなのかも。入会説明のときは注意事項で「上半身裸はだめ」と言われたが、だれにでも同じ説明を採用しているのか、男に見えたのか、脱ぎそうだと見抜かれたのかはわからない。
筋トレしたあとRRRを聴きながら走ったが、非常に良かった。ナートゥのテンポは爽快に走れる! 今週木曜から京都では1週間限定でDolbyのシアターで上映されます。もちろん万難を排して観にいく。この感じはマッドマックスFR以来でとても楽しい。こういう燃料になる映画が年に一度供給されると、すごく助かるのですが……。
「かわいそう/実は頑張っている」という憐憫も超えて、性質ではなく状態を、義務ではなく権利を、自立ではなく依存を、貧困ではなく贅沢を——そんな風に考えてみます。
《講師》
桜井啓太(さくらい・けいた)
橋本真希子(はしもと・まきこ)
〈不登校、不登校その後〉
2月19日(日)15:00~15:50/16:00~16:50
不登校は、約60年ほど「問題」であり続けています。「不登校でも大丈夫」という声もありますが、いまや学校に行っていても「大丈夫」ではない社会です。不登校、あるいは不登校その後が「大丈夫」であるには、この社会はどうあったらよいのでしょうか。学校と社会のあり方を問いながら考えたいと思います。
《講師》
貴戸理恵(きど・りえ)
山下耕平(やました・こうへい)
[対面のみ]
〈人間と動物の関係〉
3月11日(土)10:00~10:50/11:00~11:50
動物と人間の関係は不思議です。人間はペットなどの動物をかわいがる一方、捨てて殺処分したり、多くの家畜動物を殺して食べたりしています。人間と動物の複雑であまり伝えられていない問題を、「野宿の人々と動物」「ペット」「食用動物」「実験動物」「動物園」「震災と動物たち」というテーマで考えます。
(続きます)
[オンライン]
〈ジェンダーと社会〉
2月11日(土)13:00~13:50/14:00~14:50
私たちが「自由」に生きるためには、いくつかの社会的な条件が必要です。その一つは、性別をめぐる社会規範を解きほぐし、性別に基づく格差、性的指向やジェンダーアイデンティティを理由とする差別などを解消していくことです。このプログラムでは、ジェンダーという概念を通じて、異なる個人が同じ社会で生きていくことについて考えます。
《講師》
松岡千紘(まつおか・ちひろ)
吉野靫(よしの・ゆぎ)
〈外国ルーツ第2世代の葛藤と希望〉
2月11日(土)15:00~15:50/16:00~16:50
日本社会には、400万人以上の移民や外国にルーツをもつ人々がすでに暮らしています。同化/同調圧力が根強いこの社会のなかで、差別と貧困の背景を持ちながら、「支援の現場」に携わる二人が葛藤と希望を語ります。
《講師》
三木幸美(みき・ゆきみ)
ラボルテ雅樹(らぼるて・まさき)
〈貧困と生活保護〉
2月19日(日)13:00~13:50/14:00~14:50
偏見と誤解にさらされやすい貧困と生活保護。「ずるい/もっと大変な人もいる」といったあからさまな攻撃も、
(続きます)
みなさん、おはようございます
年明けはこちらの企画の準備に追われていましたが、やっとお知らせできる段階になったのでご案内します。
〈学校で教えたい授業〉
https://lit.link/jyugyou2023
貧困、生活保護、ジェンダー、不登校、外国ルーツの当事者、人間と動物の関係など、学校の授業では取り上げられることが少ないものの、学んでほしいテーマがあります。どれも身近な問題であるにもかかわらず、子どもたちが学び、当事者と語りあうような場は、ほとんどないというのが現状です。
そこで、それぞれのテーマや現場で活動(あるいは研究)する者が集まり、これらのテーマについての授業を行い、意見交換する場をもつことにしました。学校で教えたい5つのテーマについて、50分×2コマ=100分程度の授業を行い、最後に、それぞれの問題に共通する社会的背景や課題について話し合う共同討議を行います。
差別や貧困を絶ち、新たな社会を創造するための授業がどのようなものか、ともに考え、学校や社会での実践につなげていくため、教育現場ではたらく方はもちろん、教職を志す学生の方、子どもと関わる方など、幅広い皆さんのご参加をお待ちしています。
(続きます)
昨日のクィアヨガ、ゼロ円メシはいろんな人が来て楽しく過ごしました。写真1枚目はゼロ円メシの様子、メニューはキムチチゲ。ちゃんとベジ用もある。
2022年は新潮、GQ Japan、エトセトラ、ノンバイナリーzine、ち・お、週刊読書人、シモーヌ、共著『マイノリティだと思っていたらマジョリティだった件』で書きました。写真2枚目が寄稿した媒体の一部です。大学での講演も増え、単著の広がりを感じた一年でした。来年もすでにいくつかのイベントが決まっています。書き物のご依頼も引き続きお待ちしています。
まぁロクな世の中でないことは急に変わらんのですが、皆さんの日常によい瞬間が少しでもありますように。いま美竹公園に行っている知り合いが何人かいて本当にすごく、偉いのだが、できる人ができることをやること、たまには無理をすることを心がけながらやっていこうと思う。よいお年を!
クィアヨガ、まだ若干名ご参加可能です。
お近くの方よろしければお申し込みください🧘🧘♀️🧘♂️
QT: https://fedibird.com/@yugi_y/109533161508373881 [参照]
(続き)
〈持ち物〉
タオル、飲み物、(あれば)ヨガマット、マットのない人は寝そべれるサイズのバスタオルなど
〈着替え〉
トイレが全室個室なのでそこでも着替えられますが、脱ぎ着で調整できる方が楽ちんです。
〈情報保障〉
すみませんが、ご用意できません……。ろうや難聴の方で、動きを見て真似できる場合はご参加ください(お申し込みの際にお知らせください)。視覚障害の方は、まだ安全に指導する方法がわからないため、今回はごめんなさい! 多言語対応もないです。アサナ(ポーズ)の名前は、サンスクリットと日本語での説明です。
〈料金〉
吉田寮生は無料 その他 350円
〈その他〉
ヨガマットはダイソーで 400円で売っているそうです。あるときちんと踏ん張れるので便利です。来年以降の開催も検討中なので、たまにヨがしてみようかなという方は買ってもいいかも。ヨガマットを複数枚持っていて、当日参加ついでに貸してくださる方も募集します!
〈講師〉
吉野靫(ヨシノユギ) ヨガ歴13年。流派はハタ・ヨガ。ガラは悪いが真面目です。香港武術に憧れる。当日はストレッチから始めて、易しくても効果の高いアサナと体を温める呼吸法を指導します。
世の中は忘年会とか言うけど、忘れてよいことなどひとつもないぜ「記憶は弱者にあ」るから、という年末をいかがお過ごしですか。
京大当局に訴訟を起こされて立ち退きを迫られる吉田寮を応援する「吉田寮応援!! 0円メシ」とコラボしてクィアヨガを開催するのでお知らせします。(以下は添付ビラの内容の書き起こし)
2022/12/30 14:00〜16:00 京大吉田寮食堂にて
先着10名 要事前申し込み(QRコードから)
*宛先などが自動入力されます。読み込めない方は mach50@zoho.comまで
0円メシのかんすさんの多大なご協力で、前から構想のあったクィアヨガを開催できることになりました。
スポーツクラブなどで着替えが嫌、不便を感じる、リラックスできない方へ! 女性に効くとか男性に効くとか、しなやかさとか美しさとか若さ…...とか言われない環境で、粛々とヨガをしませんか?
お申し込みはクィア(周辺)だと感じているひと優先。クィアじゃなくても参加できますが、他者の性別を勝手に判断したり、性別を変えないことや異性愛が当たり前だと思ったりしている場合はお断りします。
ストレッチのきく動きやすい服装でお越しください。(続く)
みなさん、こんばんは
ご依頼をいただき、『週刊読書人』に『トランスジェンダー問題』の書評を寄せました。周りでは遍く好評なのですが、一方で当事者だけど難しいというレビューも見ました。当然とっつきにくいと思うひともいるでしょう。私からは、日本の状況に引きつけても読むことができるという、ひとつの入り方を提案しました。
どこに炎上する要素があるのかわからないほど、この手の本は常に、生きてきた当事者にとっては「普通」のことしか書いていません。本当にシスが学ぶための本なのです。そういう本は(殊に日本では)診察室で10分トランスと話す程度の、医師免許持ってるだけのシス男が書きがちだったので、かわりに薦められる本が出てきたのはよいことです。
無料公開の対象になったので、登録するとWEBでも読めます。
https://jinnet.dokushojin.com/blogs/review/20221209_01
夜なので布団の中に入ってきた猫の写真を載せます。お休みの方はよい週末を。
下の猫にあげてるパウチが198円から急に278円になっていた、ドン引きだよ
こういうときいつも思い出す画像はこれだ(いつもALTつけてるが成功してるのだろうか?)
…火曜の東大講義へのリモート登壇、たぶんまだ申し込みできるようです、ご興味ある方はぜひ→https://park-ssl.itc.u-tokyo.ac.jp/REDDY/register-d&e.html#register
旧ツイッターも広報用として残してありますが、最終的にどこに移行するかは決まらず……向こうの投稿を転載することもあります。
『誰かの理想を生きられはしない とり残された者のためのトランスジェンダー史』(青土社)、共著『マイノリティだと思っていたらマジョリティだった件』(ヘウレーカ)、『反トランス差別ブックレット われらはすでに共にある』(現代書館)等。出版物、掲載情報、イベント出演などをお知らせします。web上で読める寄稿、関連HPは上のリンクからお願いします。
何かあるとすぐさま強烈に異議申し立てするたちなので、なかなか安定雇用に至りません。寄稿、連載、講演のご依頼もいつでもお待ちしています。