これ、「リベラルな国際秩序」っていう三宅ワードが、読み始めてすぐ出てきてびっくりしました。

(リンクは藤原帰一氏ご本人がツイッターでプレゼントリンクしていたもの。11月21日 19:32まで)。

「(時事小言)トランプ当選、揺らぐ国際秩序 「力の均衡」の時代、再び 藤原帰一」
digital.asahi.com/articles/DA3

言葉のチョイス、全体的なロ調から、
『地平』創刊号の
三宅芳夫「「リベラルな国際秩序」の終焉?」
chihei.net/2024/05/30/chihei7/
を前提に書いているように読めます。

藤原帰一氏、もともと『地平』で批判的に扱われている意味での「リベラル」だし、「朝日」では自分の立場に合わせてやや米国を甘めに評価して書いて、言葉の意味もちょっとずらして調整しているような感じもしますが。

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 おやおや、引用の記事は後で読んでみよう。

 藤原帰一さんと言えば、とにかく「自分の思想」というものがなく、状況に応じてコロコロと言うことが変わる「風見鶏」で有名である。

 本来坂本義和さんの弟子なので、丸山眞男の孫弟子にあたるのだが、典型的な「売り家と唐様で書く三代目」。

 たしか麻布高校時代に「ブント」に参加した早熟の秀才で東大法学部に進学後、坂本義和さんに師事、大学院時代にも「秀才」で知られたが、結局学問的な業績はー控えめに言ってーほとんどない。

 少し藤原さんに同情的に言えば、急速に日本の国際政治学・国際関係論が保守化(右傾化)していく中で、それに「適応」することを迫られた、という面もあるのだろう。

 とは言え、外から見れば東大法学部国際政治学教授の看板を背負っているのだから、本来は自分の立場があれば、貫くべきだった。

 ところが、「あの」三浦瑠麗の指導教官として、訳の分からぬ低レベルの論文を通した上、岩波書店に持ち込んで出版させているのだから、これは学者として「罪は重い」。

 ダメ押しで言えば同じ東大法学部名誉教授の木庭顕さんが批判する「東大法学部」的なものを政治学で体現する一人でもある。実際木庭さんは『憲法9条へのカタパシス』で名指しで藤原さんを厳しく批判している。 [参照]

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