長らく新聞コラムを読むという習慣がなかったのだが、最近目に留まる日経の「春秋」、簡潔に支配層によるメディアコントールの方向を示してくれるので重宝している。
先日は「アルプス汚染水放出」に際して「海は人の犯した過ちをゆるしてくれるだろうか」というポエム。
今日は中国の水産物禁輸を「勘癖の類でしかない彼の国の対応にはうんざりする」と言いながら、「今は輸出に奪われていたうまい魚を地産地消する好機」だと仰っている。
さすがに最後の一文には驚いたが。
「日本の原発はどこも豊かな海に面したっている。その幸を心ゆくまで味わおう。」
伝え聞く所では「風評加害」の「法的告訴」の提唱者、かの東大情報学環准教授、開沼博なる男が、NHKの「クローズアップ現代」で同様の呼びかけをしていたらしい。
それにしても、漁業組合との約束を一方的に反故にして、「原発周辺の魚はうまい」とは恐れ入る。
「浜通りならヒラメ、柏崎はノドグロ、女川がサンマで若狭はサバ」がお勧めで「思い出すだけで日本酒が恋しくなる」そうだ。
昨日の「痴愚神礼賛」祭りでもモンスター東は、「消費者」・「観光客」の視点の重要性を力説していたとか。
しかし何度も書くが、本当に安全なら東京湾に「アルプスの水」を流せる筈ではないか?
訂正)
「勘癖」(誤)
「難癖」(正)