「オルタナティヴ」という言葉の投資会社による簒奪
下の日経一面広告、米の投資運用会社ブラックストーンの「オルタナティヴ」投資への呼びかけ。では大和証券が窓口となる。
ブラックストーンは共にリーマン・ブラザーズCEOを務めたピーターセン(故人)とシュバルツマンによって1985年に設立。シュバルツマンはイェール大の秘密結社でG.W.ブッシュと同期。この結社の卒業生は「ボーイズマン」と呼ばれ、歴代CIA長官はOB。
ウェビナーと称する講演会広告の文言がおもしろい。
「不確実性の高い投資環境における、プライベート・クレジット(直接投資)の潜在的な優位性に迫る」
なかなの修辞的と言えるかもしれない(ただし下品だが)。
最高投資ストラテジスト(戦略家)なる男と日本責任者の女性が解説してくれるらしい。
先ほどの修辞、要するに「リスク」が高いが、当たれば「大きい」と言っているだけ。「当たる」=「顕在化」。潜在性・顕在性というアリストテレス以来の哲学用語、こうも使えるのかー。
またケイマン籍であることを堂々と謳っているから「脱税」を前提。「プライベート・クレジット」とは非公開での投資。これを「オルタナティブ」投資と呼ぶ。要は一時世界をお騒がせした「ヘッジファンド」への超富裕層への勧誘用語。
いやはや。