スティーブン・スピルバーグが10/7の証言集ドキュメンタリーを作るというニュース(今も「さすらいびととして死ぬこと」の文章が好きですが)に、名匠が作る映画のイリュージョンや安定し退屈しない巧みな水平線より、今年映画館で見れたマイケル・スノウ『セントラル・リージョン』、スクリーン上斜めから侵入する傾いた水平線の非人間的な画面の支配を好ましく感じる感情が日ごと強くなってきます

最初から最後まで人間の存在がごく希薄な山岳地帯で機械のアームがカメラをひたすら回す『セントラル・リージョン』、フル(180分)でYouTubeに上がっていました。人間嫌いの年末年始に人間向けだけど人間の視覚からややはみ出る映画鑑賞にいかがでしょうか。家でお菓子を食べながら2倍速視聴など可能なものでしょうか
youtube.com/watch?v=Q6YHm6kkEL

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冒頭3分過ぎ、アームと地面に立つ柱の影がカメラの位置とその姿と機構をわずかに示します。1:46頃、日没後の夜空に向かってカメラが回転を続け人間の眼にはまったく動きのない黒一色のスクリーンを見ることとなり、次1:50頃のフレームに回転する月が現れると見る対象がある幸せを感じますがしばらく残像を引いてフレームインとフレームアウトを繰り返す月の運動を忍耐を持って見ることになります。人間への配慮を欠いた水平線の素敵な侵入・回転は2:20頃から、高揚しますが回転運動ですこし気持ちが悪くなります。2:50頃、回転の速度は加速します…形象を見る事が難しくなります…

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