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『音と脳 あなたの身体・思考・感情を動かす聴覚』(ニーナ・クラウス)

正直、思ってたんと違ったかな。脳のはたらきそのものに割かれる紙幅が多く、期待していた思考・感情(というより、音によって形成される「社会」)は少なかった。複数の被験者の間でリズムを揃えると被験者の間に絆が生まれるという実験結果が一番記憶に残った。そういうのをもっと読みたかったが。

『Molde Jazz Festival 1972』(Keith Jarett)

長めのインプロ2曲のピアノソロ。まだピアノソロを存分に楽しむのは難しいな。両手がどう動いてピアノが演奏されているのかもうちょっと想像できるようになるといいのかも。

『会社四季報プロ500』
眺めましたといった感。四季報本体はスルーでこっちだけ読めばいいかな。

『勉強の哲学 来るべきバカのために』(千葉雅也)

頭の体操的な読書。『センスの哲学』で千葉雅也にハマったので。文庫書き下ろしの補章で提示された「制作の哲学」は『センスの~』へと繋がる思想を感じた。
内容自体に新しい発見はあまりなかったというか、お勉強できた頭でっかちクンであるところの私は割とこういうこと無意識でやってたな~と感じた。しかし、本書の意義はその無意識を丁寧に腑分けしたところだろう。自分がなにをしていたのかを言葉にしてくれると気持ちいい。ノリが合った。
amzn.to/3KYA191

『Live - A Friday Night in Tokyo』(Platina Jazz)

アニメソングのジャズアレンジ。「魂のルフラン」のサビの入りが秀逸。

『Tristeza on Piano』(Oscar Peterson)

「Fly Me to the Moon」目当てにセレクトした一枚だったが、ここしばらくで屈指の興味深い音楽体験となった。この一枚はオスカー・ピーターソンのアルバムで評判が高い方ではないようなのだが、その理由もなんとなく感じられた。彼の演奏の中のどこか聴いたことあるフレーズが頻出した。それこそ目当ての「Fly Me to the Moon」もどこかで聴いたことある感があるのだ。が、であるがゆえに、彼らしさを感じてしまうのも事実。一方で、例えば名盤とされる『We Get Requests』や『Night Train』はどれとも似ていない。そういう聞き比べ的な楽しさを感じられた。

『青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない』(鴨志田一)

読みました。中盤から終盤に向かうに従ってしっかりスパートを掛けて登場人物らの心理を盛り上げていく。記念写真のくだりは流石。うまくいった!→かと思いきや~の流れが絶妙。個人的にはもっと書き込みたくなったのだが、これくらいの密度でええんかなあ。ただ、土地を毎回紹介してるのは温度感を出すのに上手いな。やろうと思った。
amzn.to/3RA0ZYb

『青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない』(鴨志田一)

再読。似たジャンルの小説を書いてる最中に読むと「こういう書き方すればいいのね~」的な読み方になるが、それでも十分に楽しい読書。私は登場人物の外見をさりげなく書き込むのが苦手(二次創作では必要がなくて育っていないスキルだから)なのだが、さりげなくてもいいというか、ジャンルの約束に則るならむしろ堂々と書いた方がいいっぽい。というのが今回の学び。
amazon.co.jp/青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を

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240622 中年男性と年下女性のセックスを仕事で読むことについて - 箱庭療法記 yobitz.hatenablog.com/entry/20

あと、スバルの手をリリアが握るシーン、ヒナノへの声援のシーンで普通に涙がこぼれました。

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『劇場版  ポールプリンセス!!』(監督:江副仁美)

3回目。3回目ともなるとダンスそのものへの解像度も上がって、各ダンサーの演技が表している各人のキャラクターが感じられるようになってきた。特に見比べて興味深かったのは、ミオとユカリ様。確かに二人のトリックには共通するものも含まれていた。一方で、ヒナノ他三人はエルダンジュとは異なるトリックで独自性を演出していた。思うに、ミオ→エルダンジュの憧れを、エルダンジュのトリックを採り入れることで表現していたのではないだろうか。逆に、他三人にとってエルダンジュはライバルである故に独自性、と。面白かったです。

『Torio (Live Sendai, Nihon '86)』(Keith Jarett)

トリオだがキース・ジャレットのピアノを聴かせるための一枚か。ベースとドラムがピアノに奉仕している感がある。「You and the Night and the Music」がノリノリでこちらもノってくる。

『BITCHES BREW』(Miles Davis)

当時すごかったんだろうけれど今聞くと感動!とまでは行かなくて(マラソン四部作は素直に感動した)、たぶんなんだけど、電化マイルスが提示したサウンドは時代と共に拡散して目新しさが目減りしたんだろうな。だから悪いとかではなく、今聴いてすごくないこと自体がすごい、ということでもある。

『On The Corner』(Miles Davis)
 
昨夜鑑賞の『マイルス・デイヴィス クールの誕生』で扱われていたため。『Kind Of Blue』のような気品のあるサウンドを作っていた人が後年になってこういう民族音楽(インド系)を採り入れたのは、当時のリスナーはさぞ驚いたことだろう。だが、変わり続ける、新しいサウンドを追い求める姿勢こそがマイルス・デイヴィスを彼たらしめたのと思う。「Black Satin」のクラップが好きかなあ。

『マイルス・デイヴィス クールの誕生』(監督:スタンリー・ネルソン)
巨人が生まれてから死ぬまでのドキュメンタリー。マイルス・デイヴィスの代表曲を少なからず聴いて、ようやく観ることができました。波瀾万丈の人生ながら常に吹き続けた彼が力強く、勇気付けられた。
amazon.co.jp/マイルス・デイヴィス-クールの誕生

『The Amazing Bud Powell: Vol. 1』(Bud Powell)

ビバップの第一人者であるバド・パウエルをじっくり聴き直している。「Bouncin' With Bud」がゴキゲンでいいね。

『Junior』(Junior Mance)

ベースがとにかくいい仕事をしているように感じられた。ピアノが突出することもなく各楽器の絡みも明瞭で聴きやすかった。

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240605 ロックバンドの聴き方がわかった!!! - 箱庭療法記 yobitz.hatenablog.com/entry/20

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