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いちフォロワーとして心配しております。

【ジムと瞑想】
ここしばらくジムでやり始めたローローとかチェストプレスとかマシントレーニングって、ゆっくりと息を吸って重りを引くなり押すなりして、ゆっくりと息を吐いて重りを押すなり引くなりするトレーニングなんですが、必然とそのゆっくりとしたスピードで「数」を数えるんですよね。
ところで瞑想。私が行っているのは「数息法」と呼ばれる、ゆっくりとしたスピードで「数」を数える型です。今日で大体150日くらい続けてて、これだけ続けると20カウントくらいで心が凪ぐようになるんすよね。
話はジムに戻って、マシントレーニングって大体10回×3セットくらいするわけで、30カウントするんですよね。
結果として、マシントレーニングすると瞑想効果で心が凪ぐ自分を発見したのです。

8月に読んだ本(小説は除く)は以下の6冊でした。
『半導体戦争』(クリス・ミラー)
『説明組み立て図鑑』(犬塚壮志)
『緊張しない・あがらない方法』(鴻上尚史)
『アウトプット思考』(内田和成)
『名場面でわかる 刺さる小説の技術』(三宅香帆)
『習得への情熱―チェスから武術へ』(ジョッシュ・ウェイツキン)

20230831 2023年8月に読んだ本まとめ - 箱庭療法記 yobitz.hatenablog.com/entry/20

スキローのイメージ短歌!!!

『落雷と祝福』第11回 スキップとローファー - マトグロッソ|イースト・プレス
matogrosso.jp/serial/sukitanka

こうして書いてみると、届けたい読者が広がっていることがわかりますね。

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私が小説を買く理由は以下のように変遷していますね。
1. 好きなキャラクターの話をもっと読みたかった(同人初期)。
→数が重要。
2. 好きなキャラクターの優れた話を読みたかった(同人中期)。
→質も重要。客観的な読者としての自分を意識。
3. どこまで質を上げられるか試したくなった(同人後期)。
→ジャンルの読者を意識。
4. 自分の小説の質=能力を証明したくなった(現在)。
→より広い一般的な読者を意識。

例えば、スポーツで良く言われる「ゾーン」に意図的に入れるようになるためのメカニズムが詳述されています。また、私がこの半年近く取り組んでいる「今ここに集中すること(=「瞑想」的な考え方)」についても結構なページが割かれておりその点でも自分に引き寄せて読むことができました。

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1トゥートにまとめるために論点を相当絞って書いたので、少しでも興味のある方は買って読むよろしよ。

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『習得への情熱―チェスから武術へ』(ジョッシュ・ウェイツキン)

チェスで全米チャンプになった後に推手(太極拳)の世界大会で優勝したという異色の経歴を持つ著者による「上達」に関するエッセイ風味の一冊。
上達とは、基礎段階、推移段階および応用段階に分かれる。上達の基礎段階を決定づけるのは、習得する物事に関するアプローチだ。アプローチには「得意だから達成できた」と「頑張ったから達成できた」との二種類が存在する。このうち後者の方が、物事に対する見方が理論的になり、能力は漸次的に増大し、ついに熟達する。前者は、能力が実体として固定されたものだと思い込んで、熟達への道が閉ざされている。
推移段階では、あえて複雑さを取り払ったシンプルな状態で物事に取り組む。これにより、物事の本質をよりクリアに習得することができる。
応用段階では、本質同士を組み合わせ、それらを無意識に取り出せる一つの「チャンク」へと昇華させる。当初は意識的にしか組み合わせることのできなかった複数の本質だが、やがて一連の手続き=チャンクとして無意識に扱うことができるようになる。本質を細かく刻み、組み合わせ、無意識に扱えるようにする。これこそが「上達」だ。
amzn.to/3KYWm6M

『名場面でわかる 刺さる小説の技術』(三宅香帆)

「刺さる」小説を書こうとハウツー本を読む程度にはマメである一方でそのための参考資料を収集する手間は省きたい程度に面倒くさがり屋な(つまりほとんどの皆さんです!)方向けの本。
本書は「名場面を作れ!」に尽きます。全体としてイイカンジな小説よりむしろ引っかかり=名場面のある小説が提案されます。
名場面のために不可欠な要素は二つ。①予定調和ではないあらすじと②気分を盛り上げる演出。そうして完成された「語りたくなる」場面こそが名場面となります。
本書は、そんな「語りたくなる」名場面を日本の小説から集め、なぜ語りたくなるのか、どのようにしてそのシーンが作り上げられたのかを二十五の実例をもとに分析します。
分析は例えば、「二人の関係が変わるタイミング」は重要なことが起きていると読者にも認識させやすいので名場面となりやすい、ゆえにそのタイミングを狙えといったもの。そのタイミングは「出会い」「片思い」等々。それら全てが実例付きで解説されます。
本書は優れた分析者による分析集であると同時に、優れた読み手の頭の中を垣間見ることで読み手に「刺さる」小説を逆算できるようになるための一冊でもあります。
amzn.to/3PcYScb

と、一通りまとめてみたものの、『仮説思考』『論点思考』の読者にとって有用な一冊とは言えないかもしれない。基本的に、これら二冊に説かれていることが別の表現で書かれている。むしろ、この『アウトプット思考』から入って『仮説思考』『論点思考』に進むような読み方が望ましいだろう。

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『アウトプット思考』(内田和成)

本書はコンサルタント必読の『仮説思考』『論点思考』の著者の最新作。本書が説くアウトプットのポイントは三つある。
一つ目のポイントは「仮説を立ててからインプット/アウトプットする」。インプットの際に情報に溺れないようにすることが重要だ。本来、インプットとはアウトプットのためである。アウトプットにリソースを割くためにはインプットをできるだけ省き、前者に注力するべきなのだ。出来る限り少ない手札で勝負せよと述べる。
二点目は「自分が期待される役割」に沿ってアウトプットの表現を変え、他のプレイヤーとの差別化を図る」こと。情報量が爆発的に増えた現代において、インプット量や仮説=目的のないアウトプットは既に価値を持たない。真の価値とは、アウトプット先の相手に「刺さる」ものを提供することだ。相手が自分に求める役割を把握し、その役割に応じなければアウトプットは刺さらない。
最後のポイントは「関心へのアンテナの感度を高く持ち続ける」こと。そのために、まずは関心のある領域を実際に書き出してみて、自分の頭の中を棚卸しすることだ。関心を客体化することで、自ずとアンテナの感度は高くなる。
勝負はアウトプットである。そのためにはインプットを減らしつつ質を上げることだ。

津村記久子さんだと『ウエストウイング』激推しです。

ちなみにオネジメネジからなんて呼ぶようにするんですか? 凸部と凹部?

小説について「書きながら直すか、書いてから直すか」「プロットをどれくらい詳細に立てるかどうか」等について私の考えをまとめました。

はてなブログに投稿しました
2300818 小説の書き方について考えてみた。 - 箱庭療法記 yobitz.hatenablog.com/entry/20

プロットについては、最新の小説を書くまでは「第一幕の終わりくらいまで詳細に決めて、第二幕は大まかに決めて、第三幕は流れで進める」という感じでした。この書き方の好きだった点は、考えながら小説を書ける点でした(考えることそのものが楽しいのです)。ただやはり、このやり方も速度が出ないコンプレックスに繋がっていました。考えるから進まない、進まないから考える、の悪循環に陥ることもしばしばあったのです。
最新の小説ではプロットに対する向き合い方を大きく改めてみました。「第一幕から第三幕まで全て詳細に決めてから進める」という方法で試してみました。これもまたコンプレックスを解消する助けになりました。とにかく速く書けました。プロットを詳細に決めるプロセスでいっぱい考えられますし、書きながら悩まずに済む。それで分かったんですけど「考える」≠「悩む」なんですよね。
書きながらで考えるリソースをどこに割くかって問題だとも思います。ストーリーテリングに割きながら書くか、表現に割きながら書くか、考えずにとにかく書くか。これもまた月並みですが、バランスの問題なんでしょうね。必要に応じて方法を切り替えながら書けるのがベストなんだと思います。

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最新の小説を書くまでの私は「都度前に戻って磨きながら書き進める」派でした。なぜなら、戻って直しながら書くことそれ自体に楽しさを感じていたからです。毎回、前日のパートを磨いてから書き始めていました。また、こまめに前後して見直しながら前進することで、物語がより洗練される感覚もあったからです。一方で、私はそのやり方にコンプレックスを抱えていました。戻る都合上、速度が出ないのです。
そこで、最新の小説ではやり方を改めて「とにかく一度書いてみてから磨き上げる」を試してみました。これはバチッとハマり、猛烈な速度(それまでの四倍の速さ)が出ました。ただ「都度前に戻って~」のやり方でやっていたときと比べると、書きながら洗練していく感覚は薄かったように感じました。また「とにかく~」のやり方を貫徹するためには、あらかじめ詳細なプロットを必要とするとも感じました。
結論としては、ありきたりですが、次の小説では「両者のバランスを取りながら書く」で書いてるつもりです。つまり、それまでの「都度前に戻って~」よりも長いパート(例えば、一幕単位)で「とにかく一度書いてみて」、一段落してから、前に戻って磨く、とか。
振り返ってみると、新しい書き方にチャレンジしたことは、自分の書き方を見つめ直す良いきっかけになってくれたと思います。

『アイドルマスターミリオンライブ! 第一幕』(監督:綿田慎也)

私が応援している七尾百合子ちゃんがよく登場して、さらに「できないこと」いっぱい抱えていたので嬉しい(成長の余地があるので)と感じました。私が小説で書き続けてきた像は間違ってなかったんだなとしみじみと感じ入ることができました。
それはそれとして、全てのシチュエーションが台詞で説明され、トラブルでは雨が降り、解決すると虹が掛かったので、かなり苦しい映画体験でした。あと、新人さんが社運を賭けたプロジェクトの責任者となり、頼りの社長も先輩もふんわり精神論しか言ってくれないし、一方で部下は暴走する職場、サラリーマンとなったいま改めて見つめてみると世界の終わりのような職場だなと心の底からつらくなりました。
トータルで、映画館で見てよかった(自ジャンルのアニメ化なので目を通す必要があるが、テレビだと途中で気持ちが切れかねたので)というアニメでした。

例によって〈自分の小説〉のネタ集めのために。舞台モノを書こうと思っているのですが、私自身は舞台に上がると猛烈に緊張したものでした。人が緊張するメカニズムを、舞台に上がっていたあの日々に知っていれば、もっと早く知っていればと後悔しました。〈自分の小説〉では、キャラクターたちを緊張に追い込み、葛藤させ、苦しませ抜こうと思っています。このメカニズムは必ず活きるはず。

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