"The Mysterious Case of The Alperton Angels"も読み終わった!おもしろかったー。
あとがきの謝辞にHBOの"I'll Be Gone in the Dark"(「ゴールデン・ステート・キラーを追え」)を見てインスパイアを受けたとあって納得した。
ハレットの、「地の文」がある普通の小説形式ではなく、メールや記事やインタビューや手記、小説、脚本などをつなぎ合わせた書類の束であるという設定を取る手法自体が、謎解きへの手がかりを寄与し、同時にその手法ゆえに手がかりという木の葉を小説という森に隠す煙幕にもなっていて、この手法が最も噛み合った本だと思った。
現実の苦さや危うさ、過ちが複数の次元で描かれ、エンターテイメント性と同時にざらっとした感触が後に残り楽しかった。