非実験系ポスドク。19世紀フランスの社会思想史を勉強しています
偉い人ほど表記の統一や誤字のチェックが杜撰で、かつては編集者が校正校閲に時間をとってくれたんだろうけども、今日学術出版はWordファイルがまんま公刊されちゃうケースが多いから、なんとも不幸だよなあ。
人の入稿前の原稿に目を通して、ここやここに誤字があるよ、表記ミスがあるよ、と指摘したのに、それらが修正されないままパブリックになってしまったのを見ると、本当にがっかりする。
個人主義を必ずしもrépublicanismeの要諦としないのであるならば、社会主義も広義のrépublicanismeの範疇に含みうるけれども、Pierre Lerouxがまさにサン=シモン主義における個人主義の欠如を批判したことを踏まえると、同時代的観点ではその位置づけは厳しくない? って思う。
républicanismeは何もJean-Fabien Spitz(2005 ; 2022)の定義だけがすべてではない! というのはまあそうだとしても、じゃあrépublicanismeってなんなのさ、ってことになっちゃうわけで。
今日編集者による校正がほぼ存在しない以上、やむからぬこととはいえ、標題にも上がっているサン=シモンの表記がSt-SimonだったりSaint-Simonだったり揺れ揺れなのは、さすがにちょっと著者が杜撰すぎ。一括置換で解消できる問題なのに。
Michel Bellet, "Henri Saint-Simon et l'idée républicaine", RHPE, 2022, 1, n° 13 再読。やっぱりidée républicaineあるいはrépublicanismeの積極的な定義なしに、サン=シモンにその痕跡を見出そうとするのは厳しい感じがするな。
水曜の授業で、サン=シモン主義者がâmeに強調点を置くのはなぜか、という話があった(そして結局なぜかはわからない)。それで気になってサン=シモンOCに検索をかけたところ、âmeは128箇所出現がある。もしかしたら解説や校訂註の文章にヒットしてるかもしれない。
Exposition de la doctrine de Saint-Simon, deuxième année (1832) にadministrationは8回くらいしか出てこないみたい。OCRの見落としもあるかもしれないけど。かなり少ないな。
fedibirdがどういう感じなのか見に来た。ローカルTLがないから、どういう感じも何もないけど。
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