『阪神タイガースTHE MOVIE』声出し応援上映を見てきたよ。関西圏ではない映画館で見たのだが、上映開始前の映画館のロビーにユニホーム姿でメガホンなんかを持った完全装備の阪神ファンがいっぱいいて雰囲気最高だった。もっとも映画が始まったらみんなシャイなのか案外静かだったが、盛り上がる場面ごとに拍手が沸き起こるので私も一緒になって拍手をして楽しんだ。優勝の瞬間の場面は何回見ても涙が出てしまう。いやー優勝ってほんといいものですね。
こんな映画に何だかんだと論評を加えるのは野暮というものだが、実のところ映画の内容自体にはちょっと物足りないところがあった。取り急ぎ作った映画だったからか、見せるのはリーグ優勝までで日本シリーズがほぼ割愛されていたのがちょっと…。あれでは湯浅は交流戦で打たれてうずくまってそれで今年は終わったみたいじゃん。日本シリーズで復活登板をした所まで見せてほしかったな。あと、どうせ阪神ファンしか見ない映画だから阪神のいい所ばかりまとめすぎているように思う。例えば『江夏の21球』は1度大ピンチに陥ってそこからいかに切り抜けるかを見せることで江夏の凄さを感じさせたわけで、この映画も少しは阪神が苦しかった時期を入れても良かったかな。まあ『江夏の21球』レベルのものをこの映画に誰も求めていないか。