アン・クリーヴス原作原案の『ヴェラ』わたしも大好きです>BT
好きなエピソードたくさんあるけど、何度も観てしまうのはS2ep4「母の愛」作中で出会った養蜂を営んでいる男性に聴き込みをした際にはちみつを一瓶もらい、ポケットにしまいっぱなしにするヴェラ。彼が実は末期の病を患っていること、病状による心身の痛みを和らげるためにはちみつをとっていたことがわかる。その後事件は無事解決し、ヴェラは疎遠のまま亡くなった父親の家を片付けている際に家から晩年の姿の父親が自分以外の赤ちゃんを抱いている写真を見つけてしまい、知らぬ間に妹がいたことを知ってしまう。ヴェラはひとり家を出て暗い夜を茫洋と歩き、ポケットの中にしまったままになっていたはちみつの瓶のふたをあけて、縋るようにはちみつをひとすくい舐める。心の痛みを、和らげるために。
このはちみつという小道具に意味を持たせ、最後の締めのシーンで台詞を言わせることなくそれを作用させる、使い方があまりに上手くて、ほんとに何回観てもいい