壁抜けバグをリアルでやってる。
"小学生が3人揃って壁に頭を押しつけて「進めないぞ、どうしてだ」「本当だ、進めない!」というのを場所を変えて3度ほど繰り返してどこかへ去っていった。なんだかよかった。"
https://x.com/yakumoizuru/status/1729018922647855481?s=46&t=5mSltbi1UVoy9J3RPXDKUQ
まじでBL層に刺さりまくってんのな。自分の腐男子能力が低くて、鬼太郎誕生のBL受けの強みをピンポイントで掴めないのが悔しい。
https://x.com/itdm24/status/1728772030739382389?s=46&t=5mSltbi1UVoy9J3RPXDKUQ
ウェブ創作というのは、前世紀印刷メディアと違って雑誌の男性向け女性向けのバイナリーコード指定のようなものが一度ほぐれているんだけど、大雑把にタイトルとか要素で「おおまかに男女どちら向けなのか」が暗示される程度にとどまる。
そこで、女性主人公で女性メイン客層だが男性客もそれなりについてる作品とか、男性主人公だが女性客メインだとか、そういう女性書き手の作品を模倣する男性作家とか、コミカライズ段階では客を増やすためにターゲットを変えるだとか、交差エリアの開拓がわりと起きやすくなっている。といってもバイナリーコードは無くなってないし、書籍のレーベルや判型がわりと客層分割に対応している(スターツ文庫やアルファポリス文庫は女性向けマーケットが主だとか)。
なろう→ムーンライトノベル/ノクターンノベルの分割もわかりやすく、「ポルノ要素を入れると男性向け女性向け方向付けが明確になってしまうので、男女客混在をキープするなら性行動回避」の知恵もありそう。
この種のことを考えていくと「ソフト百合っぽい工夫と少女売りなら男性向けでソフトBL工夫とボーイズ絡みで売るなら女性向けだろ」の基本型が、時折ほつれているのが重要になる。とはいえ、男性向けかつ閉じコン、女性向けかつ閉じコン、の場合にはこの規則が妥当するわけだが。
ウェブ小説を追っていると、「ミサンドリー強めで、TS転生で、お嬢様もので、ソフト百合」を書く女性作家とかがそれなりにいたりするんだが、ミサンドリーがあるから、男性客狙いではなく、上記の鉄則からは例外になる。
が、これは非対称性がありそうで、同じような「ソフトBLのミソジニー強め、男向け」とかあるのか?というと、そうでもない気がする。その手のも、女性作家ならそれも書きそうなんだが(強いて言えば『最強の黒騎士♂、戦闘メイド♀に転職しました』がそうか)、男性作家のスキルが明らかに狭い
@hito_horobe まあページ配分と、見せ場の作り方で「絵はともかくネームづくりすげえな」はわりとあって、あとはなんだろ…、原作の時点でそうなのかもしれないですが、バトルのパタンを用意してサクサク展開させるのが上手で、『めだかボックス』から学んだ気配がありますね
@hito_horobe 人間が大好きさんなら七つの魔剣をアニメで見てるだろうけど、私は漫画で済ませてしまって、クラスメートたちが自己紹介する場面で、1ページに2キャラ→1ページに主人公一人→見開きで侍娘、と持ってくるとか、手さばきにびびりましたよ。凡百のコミカライズ漫画家と腕が違う。
@hito_horobe 作者さんは最近『七つの魔剣が支配する』コミカライズやってまっせ。ベテランゆえに「ここでこんな見開き持ってくるの?」といった驚きがちょいちょいある。
これ、理論上はありえたが…というやつだな。ついに出てきたかと。
"電子黎明期から、この手の問題はいつか大きくなっていくと言っていました。基本、作家が販売数は正確かどうかを確かめる手段はなく、「信用取引」という慣習で受け継がれてきているゆえに、出版社側が闇落ちした場合、防ぐ手段が難しいんです。故に、今回なぜ不正が発覚したのかは公開してほしいところ"
https://x.com/kimirito/status/1728955923174248537?s=46&t=5mSltbi1UVoy9J3RPXDKUQ
いい話。
"うちの妹はちいかわのこと全く知らないらしいけどグッズとかは持っていて、公式漫画を悪意のあるオタクが描いてる二次創作だと思っていたらしい"
https://x.com/chamrai/status/1729012546882134333?s=46&t=5mSltbi1UVoy9J3RPXDKUQ
整理しているうちに気づいたが、私はこういうユニットの派生や変形といったネットワークリンクでもって把握することを、タグ属性による作品把握よりも何かを得られると確信しているのが基礎にあるんだな。タグだと、流砂みたいな不定形さがあり、あの作品にもこの作品にもこのタグが該当することが何ら驚きを与えない。
個別のユニット(キャラビルドといくつかのジョブや身振りの組み合わせがメイン)だけではその作品が男向け女向けは決定できず、それらはチューニングや外部付属品次第で変動する、というのがポイントになる。
ユニットがジャンルを必ずしも規定せず、別ジャンルにまたがるとか、そういう幅を描けると、人の関心を引く論述になりそう。
キャラデザが女性絵師で、メインが少女だらけで肉弾戦、ヒロインの厨二バトル属性と、いじめられからの逆襲要素は、ティーン女子狙いが行けそうだが、どうなんだろう。おおむね男性客狙いかな。
ひきこまりは、幼女戦記の「ちびヒロインが偉そうでおもろい」型から逸らした路線の一つで、作者の資質よりもこっちの方がミームとして横断的に活発になった。
そう整理すると、『ティアムーン帝国物語』(処刑回避したいちょろクズ幼女皇女)とか『やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中』(ちび軍人ヒロインが隣国に脱出してダウナーイケメンを口説き落とす)とかと並ぶ。
竜帝はこれ。https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_KS04201867010000_68/
いまアニメ化してる『ひきこまり吸血姫の悶々』(原作はラノベ)、これも幼女戦記ミームだね。原作と漫画版は、主として男性向け寄りのあわよくば男女狙いって感じ。うまくふると転天枠で行けるかも。作者は男性なのかなあ。よくわからん(作者は史記好きで始皇帝もじりの筆名だから、その属性で考えると普通に男性やろとなる)。
東北地方を中心に過去最悪の人的被害をもたらしているクマ。中国地方でも生息域を広げており、本州最西端の山口県でも近年、目撃情報が相次ぐ。自治体が警戒を強めるなか、関門海峡を挟んで隣り合う九州に渡る可能性を指摘する専門家もいる。絶滅したとされる九州に再び野生のクマが上陸することはあるのか。
クマの九州上陸はあるのか 山口で生息域拡大 関門海峡泳げる? | 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20231125/k00/00m/040/286000c
こういったエンタメとポリティクスの再編過程によって、この情勢から遡って、いまだとノベゲ殿堂入り作品も変動している最中なのだろう。そこでは「家のしがらみや苦しみのガチさ」判定が新たなウェイトを担いうし、クロスチャンネル、瀬戸口が上位認定されたまま固定されているのはそのせいもありそうだ。
『ビジュアル美少女』所収江永論考の装甲悪鬼村正こだわりは、この線上に置ける。『月に寄りそう乙女の作法』もわりと現代風の調整だというふうに位置づけられうる。
ポルノプロダクトの面では、家しがらみが大筋に近親相姦展開の前振りになりやすかった。ヨスガノソラも痕もその範囲内。吸血鬼になってみんな眷属〜、みたいなハーレム路線も大差ない路線とみなされる。
他方、そういった近親相姦や愛欲ドロドロを削ると今っぽくなるという調整がありそう(呪術廻戦の禅院家皆殺し展開は削ったバージョン)。
お、春にツーニェン展が東京で開催か。
https://www.fashion-press.net/news/111759
このところ90年代歴史改変SF(つまり架空戦記)について探っていたが、この検討を一度挟んでから、逆行ループもののウェブ作品(『悪役令嬢の中の人』とか『接近不可レディ』など)を読むと整理しやすいな。
改変SFなのは同じで、90年代までのそれはナショナルヒストリーが変わるが、現代のループものは身近な人や家とのしがらみへと変容しててつまりファミリーヒストリーが変わる。そこにさらに「世界の命運との戦い(だいたい話を締めるための仕掛け)」が追加されたりする。
家とのしがらみ案件でアンチ家父長制の匂いが出る。
この系譜のエンタメはアメリカの家族系譜探しや孤児物語が大衆小説で強力な基盤を構築したことから位置付けていくと見晴らしが一気に得られるはずで、さらに『ルーツ』などブラックカルチャーのエンタメを補助線にするといいんだろう。
この種のエンタメがファミリーヒストリー掘り返しと連動してそう
あまり書き物ができてない。