婚約破棄が別にゴールがパートナーとの結婚や関係を深めることに限らないのに対して、契約結婚ものは形から真の夫婦関係に至る展開になりやすく、ジャンルが異なる気がする。

『北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし』とかは2014年から連載していて契約結婚から入る内容だし、全体の傾向として婚約破棄から契約結婚へと入れ替わったのかというと、ジャンルが両方あったのではとも思った。

@wak いやー、婚約破棄はたいてい「クソ男と別れていい男とくっついて終わり」ですよ。カップリング形成しないのは稀。

北欧貴族と〜は、「境遇の違う二人がちょっとずつ距離を詰めたり共同生活を送る」枠って感じですね。『エルフ夫とドワーフ嫁』とかもこれで、女性作家はこのジャンルがかなり蓄積されている印象。

あー、婚約破棄ものがたいてい「クソ男と別れていい男とくっついて終わり」という展開になりがちなことは同感なんですが、その展開に必ずしもならないポテンシャルは残されていると思うんですよね。悪役令嬢視点というか正ヒロイン視点だけど、『私の推しは悪役令嬢。』は百合ものでしたし。悪役令嬢が恋愛自体をせずに、領地経営とか好きなことに突き進む方向性も許容できるジャンルなんじゃないかなと。

その点、契約結婚ものは契約から関係を深めていく方向性以外は難しく、異世界恋愛ものという路線から外れることは少ないんじゃないかなと。
どっちが良い悪いと言う気はないですが、個人的には契約結婚モノの方が比較的、保守的なジャンルのように感じます。

@wak ああ、それは悪役令嬢ものと婚約破棄もののズレですね。ニアイコールではあるんですが、ちょっとズレる。

悪役令嬢ものは、当人あるいは近傍の人(執事主人公とかもある)が「このままでは破滅する!」と知っていきなり行動改善するもので、婚約関係にないことも多い。『偽聖女クソオブイヤー』とか『ティアムーン帝国物語』もそっちかな。「このままだとやばい」の一つに王族婚約が入ったり入らなかったり。『悪役令嬢の兄に転生しました』だと兄の立場から妹を躾けてるうちにシスコンになる。

婚約破棄ものは、典型的には、冒頭から婚約破棄で開始、その瞬間、原作とかループ記憶とかを思い出して、そこから行動原則が急変するもの多くて、こっちは悪役令嬢ものよりロマンスのコテコテ具合が割と強め。上澄みだけ選ぶとそうでもない作品でアピールできるけど。

全体として、悪役令嬢は、「主体的意思の確立、経済的自立、ついでに対等なカップリング形成」が目立ち、婚約破棄は婚約者を奪うかませ犬ヒロイン像との対比で増幅される(「男好きするヒロイン」とかが置かれる)印象かなあ。

ああ、なるほどです。悪役令嬢ものが巨大ジャンルすぎるので、婚約破棄ものとイコールで考えていたんですが、確かに婚約破棄から始まらずに本人や周囲の人物が「このままだと破滅する展開」だと知って何とか覆そうとする作品もありますね。本筋の物語が始まるかなり前の幼少期からスタートとか。

そう考えると、婚約破棄から始まる場合とそうでない場合でロマンス具合が異なるというのは、納得です。

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@wak 婚約破棄、そして王宮を出たら隣国の皇太子とばっかり出会って連れ去られる、とかだとロマンスつえーと思いますな(『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』がそう)。でもこれは上澄みの方だったりする…。「こわもてのイケメン魔王」と出会って、ヤンデレっぷりに振り回されるというのも多いかも。最初の元婚約者はその分ノーマルw

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