おはようございます。
本日は「花が散ったり玉(宝石)に見えたりして私を欺くので、雪の降る夜はふるさとが夢のように見えたよ」という雪を擬人化した幻想的な歌を新古今和歌集から。
雪の歌を引きましたが、今日も夏日です。
皆様どうぞご安全に。
10/2 No.473
花と散り玉と見えつつあざむけば雪ふる里ぞ夢に見えける
菅贈太政大臣 新古今和歌集
本日は「秋の野に人を待つという松虫の声が聞こえている。待っているのは私か?と、さあ尋ねてみようか」という秋の歌を古今和歌集から。
この頃の松虫は今のキリギリスだそうです。
本日はお天気イマイチですが皆様どうぞご安全に。
10/1 No.472
秋の野に人まつ虫の声すなり我かと行きていざとぶらはむ
よみ人知らず 古今和歌集
おはようございます。
本日は「雌鹿をこいしがって鳴く牡鹿のいる場所を探せば、山裾に秋風が吹くよ」という歌を新古今和歌集。
だいぶ秋らしくなってきました。
みなさま今日もご安全に。
9/30 No.471
妻恋ふる鹿のたちどを尋ぬればさ山が裾に秋風ぞ吹く
前中納言匡房 新古今和歌集
本日は「岡の辺にある庵の主を尋ねたら、人は答えずに山おろしの風だけが吹いたよ」という歌を新古今和歌集から。
今から行くね、とか気軽に言えない時代なので、すれ違いが多いです。なんか西行も似たような歌作ってた記憶。
今日も雨の地域が多いようです。
皆様どうぞご安全に。
9/28 No.470
岡の辺の里のあるじを尋ねれば人は答へず山おろしの風
前大僧正慈円 新古今和歌集
おはようございます。
本日は「いつが一番ふさわしいとは言い難いけれど、秋の夜こそ物思いにふさわしいのだ」という秋の歌を古今和歌集から。
秋の歌はとても多いので毎朝何書くか悩みます(夏の歌は少ない)。
本日の関東は雨、足元が悪いです。皆様どうぞご安全に。
9/27 No.469
いつはとは時はわかねど秋の夜ぞもの思ふことの限りなりける
よみ人知らず 古今和歌集
おはようございます。
本日は「稲の上を渡る風に引板(ひた・鳴子のこと)をまかせて住んでいる庵では、漏れてくる月の光に守られて夜を明かすよ」という歌を新古今和歌集から。
俊成の娘は、俊成に似た詩的な歌が素敵です。
暑かったり寒かったりもう疲れますね。そろそろ落ち着いた気温になってほしいところ。
皆様本日もご安全に。
9/26 No.468
稲葉吹く風にまかせて住む庵は月ぞまことにもり明かしける
皇太后宮大夫俊成女 新古今和歌集
おはようございます。
本日は「秋を何度も経て、月を眺められるようになりました。闇路にあるという五十才頃をどうして歎くことがありましょうか」という歌を新古今和歌集から。
これは慈円47歳の時の歌だそうで、「五十(いそじ)」は今の「アラフィフ」のような使われ方だったみたいです。
ということは三十路はアラサー…?
急に涼しくなってきました。体調崩しやすい時期ですが、皆様どうぞご安全に。
9/25 No.467
秋を経て月をながむる身となれり五十(いそぢ)の闇をなに歎くらむ
前大僧正慈円 新古今和歌集
本日は「露草の花を擦り付けてあなたの衣を染めましょうか、朝露に濡れたあとは褪せてしまうかもしれませんが」という、朝になると別れる恋人へ詠んだ歌を、古今和歌集から。
今日はなんだか涼しいですね。やっと秋ですかね。
気温差ありますが、皆様どうぞご安全に。
9/24 No.466
月草に衣はすらむ朝露にぬれてののちはうつろひぬとも
よみ人知らず 古今和歌集
おはようございます。
本日は「雲をみんな払ってしまった秋風がまだ松に残っている、その音を聞きながら遮るもののない月を見るよ」という歌を新古今和歌集から。
秋風とかなんですかなレベルの夏日が続きます。
みなさま今日もご安全に。
9/21 No.465
雲はみな払ひはてたる秋風を松に残して月を見るかな
摂政太政大臣 新古今和歌集
本日は「死を覚悟して別れを告げた秋に、またこの世でめぐりあうことになるとは」という出家後の俊成の歌を、新古今和歌集から。
今日の関東は雨が降ったり止んだりのようです。
足元お気をつけて、皆様どうぞご安全に。
9/19 No.464
思ひきや別れし秋にめぐり逢ひてまたもこの世の月を見むとは
皇太后宮大夫俊成 新古今和歌集
おはようございます。
本日は「白露の色は一つなのに、どうやって秋の木の葉をさまざまな色に染めていくのだろう」という秋の歌を古今和歌集から。
まだ暑いですが、秋も中秋の名月を越えて、半ばを過ぎたようです。みなさま今日もご安全に。
9/18 No.463
白露の色は一つをいかにして秋の木の葉をちぢにそむらむ
敏行朝臣 古今和歌集
おはようございます。
本日は「訪ねてくる人のあてはないけど、秋の夜は月を見ないで寝るなんてもったいない気持ち」という和泉式部の歌を新古今和歌集から。
今日は中秋の名月ですね。夜は晴れるでしょうか。
気温差激しいです。皆様どうぞご安全に。
9/17 No.462
頼めたる人はなけれど秋の夜は月見で寝べき心地こそせね
和泉式部 新古今和歌集
おはようございます。
本日は「天の境もはっきりしない大空に、不安な気持ちを嘆いているよ」という歌を新古今和歌集から。
今日も暑い。そろそろ秋が来てもいいのよ。皆様どうぞご安全に。
9/15 No.461
天の原そことも知らぬ大空におぼつかなさを嘆きつるかな
天暦御歌 新古今和歌集
おはようございます。
本日は「東の空が明るくなる頃の別れが悲しくて、夜明けを告げる鳥よりも先に、私が泣いてしまいます」という恋の歌を古今和歌集から。
寵、って作者を初めて認識しました。女性だそうです。
本日も暑くなりそうです。みなさまどうぞご安全に。
9/13 No.460
しののめの別れを惜しみわれぞまづ鳥より先になきはじめつる
寵(うつく) 古今和歌集
おはようございます。
本日は「この秋の夜を忘れないでくれ、違う場所で澄んだ月を見上げたとしても」という別れの秋の歌を新古今和歌集から。
暑すぎて実感ありませんが、来週9/17は中秋の名月です。秋〜。
みなさま本日もご安全に。
9/12 No.459
忘れじな難波の秋の夜はの空こと浦に澄む月は見るとも
宣秋門院丹後 新古今和歌集
おはようございます。
本日は「これまでを夢だと思ってみても、覚める現実がないことが悲しいよ」という実資の歌を新古今和歌集から。
夢なら覚めてほしい、ってやつですね。
今日も残暑厳しいです。皆様どうぞご安全に。
9/11 No.458
来し方をさながら夢になしつれば覚むるうつつのなきぞかなしき
権中納言実資 新古今和歌集
おはようございます。
本日は「秋の夜が長いと言っても、会う人によるよね(好きな人だと短いし、そうでもない人だと長い)」という歌を古今和歌集から。
夜が長くても熱帯夜が続くと疲れますねえ。
皆様どうぞご安全に。
9/10 No.457
長しとも思ひぞはてぬ昔より逢ふ人からの秋の夜なれば
凡河内躬恒 古今和歌集
おはようございます。
本日は「伏見山の松陰から見はるかすと、だんだん明けていく田んぼに秋の風が吹いていくなあ」という歌を新古今和歌集から。
俊成の歌は、色や空気感まで伝わるような情景描写が多くてとても好きです。
本日は雨になる地域も多いようです。みなさまどうぞご安全に。
9/9 No.456
伏見山松の蔭より見わたせば明くる田の面に秋風ぞ吹く
皇太后宮大夫俊成 新古今和歌集
おはようございます。
本日は「山里から憂世を眺めると、そこで暮らす人々の気強さを考えるよ」という歌を新古今和歌集から。
俗世を捨ててしまうと、むしろそこで暮らす人々を強いと感じるんですかね。
本日は夏が戻ってきたかのような暑さ。皆様どうぞご安全に。
9/8 No.455
山里にひとりながめて思ふかな世に住む人の心強さを
前大僧正慈円 新古今和歌集
おはようございます。
本日は「秋萩の色が深まってきて、私が眠れないようにこおろぎも夜が悲しくて鳴いているのだろうか」という歌を古今和歌集から。
秋萩が色づいても残暑厳しい現代ですが、皆様どうぞご安全に。
9/7 No.454
秋萩も色づきぬればきりぎりすわが寝ぬごとや夜はかなしき
よみ人知らず 古今和歌集
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専業主夫と娘あり。外資系勤務。仕事のあいまに、文章を書いたり短歌を詠んだり書写や書道をしたりゲームをしたり、ときどき気が向いたら手芸をしたり料理をしたり、図書館に行ったり、あとはなんだ、ぼんやりしてます。社会人芸大生もやってます。
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