菅野彰『ドリアン・グレイの禁じられた遊び』
スピンオフなのだが、やはりこちらの2人の話、好きだ。
「凝っていた」と評する時間のうつくしさを、うつくしいものとしてそれも大事にしていて良いというのは、やさしさだなぁと思う。
少しギョッとなったのは、篠田さん(好き)が「ノンポリ」であると明示されていたこと。
まぁ、なので、だからこそ英智さんのような苛烈な王と、この穏当な社会性と倫理観とを手放さない(とはいえ大変に強い芯を持っている)篠田さんとの、いつかどこかでの出会いなどを見てみたいわけなのだが、それはそれとして。
「ノンポリ」でいられるのは、ただの傲慢と無責任でしかないことが明確な社会に私はもう生きてしまっているので、「感情がとまってしまった」のだ。
ひとりで無人島にいるのでもなきゃ、「ノンポリ」でいることが許されるというのは、その事態自体が、とんでもなく不遜なものと思う。
話ズレたけど、いやでもこの巻を政治に触れることなく思うのは無理では?
英智おにいちゃんにはお仕事とってもがんばってほしいな。
宙人くんと双葉さんは、どちらも大変頑張りました。好きだよ。