後半にかけてカップルの数が増えていきあまりの恋愛至上主義にACE置いてけぼり案件と感じつつも、
王道ラブストーリーをロミジュリ的にするだけでなく元からその土地に住んでいた種族(かつ富裕層)と移民種族の社会格差や移民二世の問題を付随させることで、多様性をばっちり取り入れる手腕にボロボロ泣かされました
『マイ・エレメント』ネタバレ感想② クィア表象が殆どなくて気になったこと
だからこそ! 惜しいと思ったんですが、
これだけ多様性押したラブストーリー映画なのに、クィアなキャラが本当に1秒くらいしか出ないんですよね。しかも噂によると英語だと『ノンバイナリーの子とその彼女』なカップルなのに日本語訳でレズビアンカップルになってるらしく。私は一瞬すぎて吹替で観たけど気付けなかった。
同種族同士の関係が重要視されるならむしろ同種の同性カップルは描きやすいと思ってて、後半にかけて異種の同性カップルを作ったって全然良いと思いませんか……?
メインの二人以外にもカップルが山ほど出てくるのに全員がヘテロ男女カップルで、正直すごくもったいないなと思いました。ゲイルとファーン含め、周りのカップル(エンバーの両親は難しいかもだけど)全員クィアでも全然成り立つストーリーだと思ったので、そこだけ気になってしまった……。
『マイ・エレメント』ネタバレ感想①
🔥炎の文化や父娘関係についてはアジアンルーツの移民レプリゼンテーションでは?と思うところが多々あって、実際監督も在米韓国系の移民二世だそう。
相変わらず家族愛の強い話で今回は私もゔっ😭となる描写もあったんですけど、あの仲の良さや帰着点という意味では過去作より前進してるのでは?と思わなくもない。
(というか私はDisney, Pixarの家族描写には結構レプリゼンテーションを感じているので「またか」と言われると「う、う、うるせー!😭」とちょっとなってしまう。でも今日観た『赤と白とロイヤルブルー』観てるとああいうsupportiveな家族の表現を増やした方が次世代の後押しにはなるのかもと思った。)
🔥炎の癇癪持ちな方が女の子で💧水の泣き虫な方が男の子なのも良かった。
怒りは抑えたり溜め込んだりせずにこまめに吐き出してあげた方が良く、泣くことが文字通り命を救うこともあるという表現が直接的にも間接的にもありフェミニズムの文脈でもエンパワメントしてもらえるお話でした